OBSERVATION

会議で聞き返される、夕方になると声がかすれる。東京ボイストレーニングスクールは、最終更新日を2026年10月15日とするページで、こうした声の変化は「使い方とトレーニングで整えていくことができます」と説明しています(スクールのページ](https://www.voitore.jp/special-feature/voice-care/))。同じころ、『婦人画報』2026年10月号では、ボイストレーナーの川島知人が「のどの老化」と発声の関係を語っています([『婦人画報』の記事](のど・顔・声を若く保つ「5つのボイストレーニング」声から始める“のどのエイジングケア”))。
私はこの2つを読み込み、根拠のある話と広告的な言い回しを切り分けてみました。なお、私自身はまだ体験レッスンを受けていません。以下は資料の整理と、そこから考えたことです。
夕方の枯れ声は喉だけのせいか
声は、喉の奥にある声帯、それを動かす筋肉、息を送り出す呼吸の力でつくられます。スクールのページは、年齢とともにこれらが衰え、かすれや細さ、響きのなさが起きやすいと説明しています。大阪大学の耳鼻咽喉科医の解説を引用し、声帯の粘膜や筋肉が変化して張りが失われることにも触れています。
男女差についての記述は注意が必要です。ページは「女性は声が低く、男性は声が高く細くなる傾向がある」と書いています。50代男性としては「低くなった」と感じることが多いはずなので、まずは録音で自分の声の高さを確かめるのが先だと考えます(筆者の見立て)。
声のかすれや喉の痛みが長く続くなら、まず耳鼻咽喉科を受診してください。 これはスクールも知人の記事も同じく注意しています。トレーニングは受診の代わりにはなりません。治療中の方は、始める前に医師へ相談してください。
喉を絞めても声は出ない
知人は、発声は飲み込み(嚥下)とほぼ同じ器官を使い、舌は舌骨や喉頭と連動して動くと説明しています([『婦人画報』の記事)。ここは専門家の見解で、医学的に確立した話ではありません。「飲み込み力を保つ」と結びつけるのは、踏み込みすぎだと私は思います(筆者の見立て)。
一方で、力みの問題はよく分かります。記事には、肩や顔に力が入るとブロックがかかり、作った声になるとあります。喉を締めて高い音を出そうとすると、声帯に負担がかかります。
- 喉任せの発声:肩や首に力が入り、声が固くなる
- 息任せの発声:一定の息を吐き、その息に声を乗せる
自宅でできる5つの練習
『婦人画報』の記事では、知人の5つの自宅練習が紹介されています。資料は「無理なく、毎日続けること」を大切にと書いているので、全部を完璧にやる必要はありません。
- 大あくびストレッチ:仰向けで大きくあくびをし、両腕を広げて上半身を伸ばす
- 「ア〜」ボイトレ:歌詞をつけず、好きな歌のメロディを「ア〜」でなぞる
- 舌と表情筋:舌全体を上あごにつけたまま、口角を上げて「イー」の口を保つ
- 響きボイス:舌と上あごの隙間から息を漏らし、息が出せたら声をのせる
- ストローボイトレ:ペットボトルに水を3分の1入れ、ストローで息を吐きながら「ウー」と声を出す。10秒以上を目標にする
ストロー練習には根拠の研究が1本あります。加齢による声帯の
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