
骨伝導の耳痛に喝!痛まぬスマート生活
骨に響く痛みの正体と、事務所の重い空気
ここのところ、オンライン会議が増えたせいで骨伝導イヤホンをずっと着けてるんですわ。便利やと思って導入したものの、どうも最近、こめかみの上の骨のあたりがジンジンと痛む。耳の穴を塞がんのはええけど、この鈍い痛みは地味にストレスやな、と頭をさすっていた時のことです。
事務所の電話が鳴って、空気が一瞬で凍りつきました。
同僚が、脳梗塞で突然倒れたという知らせでした。
私も含めて周りはみんな50代。他人事やなんて到底思えません。さっきまでイヤホンの痛みにブツブツ言うてた自分が、急に恥ずかしくなると同時に、背筋が寒くなりました。明日は我が身。ネットを叩けば「これを飲めば一発で若返る」とか「激しい運動で肉体改造」みたいな極端な情報ばっかり出てきますが、そんな大層なこと、今の私らにできるわけがないんです。
年に一度の診断書より、毎日のコップ一杯
パニックになりそうな頭を落ち着かせて、以前に見かけたスポーツトレーナーの永井正彦氏の解説を思い出していました。脳のケアで本当に大事なのは、小難しい健康理論やなくて、たったの2つ。「血液をサラサラに保つこと」と「血圧を安定させること」だけなんやそうです。
永井氏によると、人間が1日に必要な水分量は1.5〜2リットル。血液をドロドロにせんためには、小まめな水分補給が何よりの基本になります。
特に危ないのが、寝ている間に汗をかいて水分が抜ける時間帯。やからこそ、就寝前と起床時に飲むコップ1杯の水が、めちゃくちゃ重い意味を持ってくるわけです。
「年に一度の健康診断で測った血圧より、普段の血圧を把握することの方が大事です」
この言葉にはハッとさせられました。高い金を払って受ける精密検査の数値に一喜一憂する前に、家で毎日、自分の状態を知る。朝夕に血圧を計測して、自分の「普段」をちゃんと知っておくことの方が、よっぽど確実な守りになる。地味やけど、これが現実的な対策というもんです。
歩幅を広げて、地べたを5分踏みしめる
もう一つの血圧安定に欠かせんのが、血液の循環を良くすることです。ただ、体にええからと言うて、いきなり毎日1万歩を目標にするのはやめた方がええ。永井氏の解説でも、有酸素運動は歩数より連続時間が大事やと明確に指摘されています。
まずは、5分ほどの散歩から始め、徐々に10分、15分、20分と延ばしていく。これなら、仕事帰りに一駅手前で降りるだけで十分にまかなえます。
実際に夜の街を歩いてみると、いろいろと見えてくるものがあります。
歩くときは、少しだけ歩幅を長く取るのがコツです。こうすると股関節が大きく動いて、ポンプのように血液を上半身へ押し上げてくれる。
帰宅したら、凝り固まった下半身を中心としたストレッチで、使った筋肉を伸ばしてやる。血管を強くするためにビタミンCを摂るのもええらしいですが、これは効果が出るまでに数年かかる長期戦やそうです。すぐに効く特効薬なんてない。だからこそ、日々の暮らしに静かに組み込んでいく必要があります。
やかましい世間の割に、やるべきことは至ってシンプルやねん
ネットもテレビも、大げさな健康法やサプリの宣伝でいつもやかましい限りです。でも、それらが一体どれだけ、うちらの生活に関係あるんかって話ですよ。
結局、自分の体を守ってくれるのは、出所の怪しい最新の健康ブームやありません。
朝夕に血圧を計測して、自分の数値をしっかり見ておくこと
寝る前と、朝起きた時に、コップ1杯の水を静かに飲むこと
明日の通勤時、いつもより少し歩幅を広げて5分余計に歩いてみること
イヤホンを外すと、夜の静かな空気が耳に触れました。やるべきことは、驚くほどシンプルです。極端な情報に踊らされるのはもうやめにして、今夜、寝る前に台所へ向かうところから始めてみようと思います。
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