パート先からの帰り道、ショーウィンドウに飾られた素敵な洋服や、楽しそうに話す若い女性たちを見るたびに、胸の奥がきゅんとなる日がありました。私、このままでいいのかな?って。年齢を重ねるごとに、新しいことに挑戦するなんて無理だって、心のどこかで諦めていた自分がいたんです。でも、そんなふうに思ってしまうこと自体が、なんだか寂しくて。もし今、あなたが同じようにモヤモヤしているなら、心が折れそうな日があっても、それは決して悪いことじゃないって伝えたいな。🌿
静かな午後の、小さな波紋
午後のキッチンは、いつもと変わらない静けさに包まれていました。洗い物を終えて、シンクの横に立てかけてある娘のマグカップをぼんやり眺めていると、ふと、胸の奥に小さな波紋が広がっていくのを感じたんです。
パートの仕事は、毎日同じことの繰り返し。レジを打って、品出しをして、お客様と当たり障りのない会話をして…。もちろん、きちんと働いてお給料をいただくことは大切。でも、なんだか心がじんわりと乾いていくような、そんな感覚がずっと続いていました。
SNSで、昔の同級生が新しい仕事に挑戦している姿や、娘の友達のお母さんが生き生きと活動している様子を目にすると、自分だけが立ち止まっているような気がして、ちょっと複雑な気持ちになることも。あー、今日も疲れちゃったな、ってため息をつきながら、このままでいいのかな、私、これからどうなるんだろう…って、心の声が漏れていました。
47歳、未経験。心の奥で灯った炎
「もう47歳か…」鏡を見るたびに、正直な戸惑いが胸をよぎります。長いブランクがあるし、パソコンなんて、前に触ったのはいつだったっけ?ってくらい自信がなくて。そんな私が、今から新しいことなんて始められるんだろうか。
別居中の夫とは言え、娘の学費やこれからの生活のことを考えると、パート収入だけでは心もとないのが現実。もし正社員を目指してパートを辞めたり、勉強のために収入が減る期間があったりしたら、家計は大丈夫かな?って、不安がぐるぐる頭の中を駆け巡っていました。
「本当に今から始めて間に合うのかな」って、何回も自問自答したんです。でも、心のどこかで、ずっと灯り続けている小さな炎があった。「まだやれるはず」「このままでは終わりたくない」。この静かな願いが、私を突き動かす原動力になっていました。
動き出した時計の針。MOSと、30通の履歴書
そんなある日、思い切ってパソコン教室のドアを開けてみたんです。初日はもう、心臓がドキドキで。周りは若い子ばかりで、なんだか場違いな気がして恥ずかしかったけど、先生が優しく教えてくれて、少しずつ指が動くようになっていきました。
MOS Word/Excelの資格取得を目指して、約3ヶ月間、本当にがむしゃらに勉強しました。昼間はパート、夜はテキストを広げて。娘が寝た後に、静かなリビングでカタカタとキーボードを叩く日々。家事との両立は大変だったけど、新しいことを吸収できる喜びが、じんわりと心を満たしてくれました。
MOSの資格を取るって、まるで新しい町でバスの乗り方を覚えるようなものだなって思ったんです。最初はどこへ行くか分からなくても、行き先を決めれば道が見えてくる。そうやって、少しずつ自分の未来の地図を広げていくような感覚でした。
資格を取って、次に挑戦したのは求人応募。ビズリーチに登録して、履歴書や職務経歴書と毎日格闘しました。何を書けばいいんだろう?って頭を抱えることもしょっちゅうで。たしか、30社以上は応募したかな…。でも、書類選考の壁は想像以上に高くて。ポストに届く不採用通知を見るたびに、胸がキュッと締め付けられるような、鉛のような重い気持ちになりました。
そういえば、これ全然関係ないんだけど、最近、娘がキャンプ飯にハマってて。この前、お友達と作ったタコライスを「ママ、お店みたいでしょ!」って出してくれたの。それが本当に美味しくて!そういう小さな喜びが、また頑張ろうって思わせてくれるんだよね。娘が玄関に置きっぱなしにした靴を見ながら、またため息をついちゃったけど、それでも、やっぱり次へと進む原動力をくれたのは、そんな日常の温かい瞬間だったりします。
諦めない理由。この一歩が、未来を拓くから
不採用通知が届くたびに、正直、もうやめようかなって思ったことも何度もあります。でも、そのたびに「まだ、終わらない」って、自分に言い聞かせてきました。
そんな中、どこかで「40代未経験でも、人柄や学習意欲を重視する中小企業が増えている」って情報を耳にしたんです。その言葉が、私の心に一筋の光を灯してくれました。そうか、私のこれまでの人生経験や、新しいことを学ぼうとする気持ちを評価してくれる場所もあるかもしれないんだって。
この挑戦は、誰のためでもない、私自身の後半生の現在地を変えるための一歩なんです。まだ具体的な成功を手にしているわけじゃない。道半ばで、不安だってたくさんある。でも、一歩踏み出したからこそ見える景色があるし、少しずつだけど、自信がじんわりと湧いてくるのを感じています。
もし今、あなたが私と同じように、何かを変えたいけど、もう無理だって諦めかけているなら。焦らなくていい。ゆっくりでいい。小さな一歩でも、踏み出してみることで、きっと新しい風が吹いてくるはずだから。一緒に、あなたのペースで歩いていこうね。🌸