
レシートの束と、冷めたお茶と、私の夜
「あー、今日も何もできなかったな」。レシートを並べる私の指先はなんだか冷たくて、淹れたはずのお茶もすっかり冷めきっていました。家計簿を埋めなきゃ、勉強もしなきゃ。そう思えば思うほど頭の中がぐるぐる回って、結局、ただ疲れだけが溜まっていくんです。今の私にとって、この時間はただの苦行でしかありませんでした。🥲
節約しなきゃが奪っていたもの
ずっと「節約=我慢」だと思い込んでいました。毎晩1時間以上かけてレシートとにらめっこして、1円単位で計算して。でも、そうやって気力を削り取った先に、何が残るんだろう? そんなある日、ふと「これ、ずっとこのままなのかな」と怖くなったんです。
それで、思い切って自動化できることは全部お願いしてみることにしました。使っていた家計管理のツールを連携させて、なんとなく契約しっぱなしだったサブスクを解約。ついでに、ずっと変えるのが面倒だったスマホも、格安プランに思い切って切り替えてみました。
そうしたら、ただそれだけのことで、月1万円以上が勝手に浮いたんです。あんなに必死に計算していた苦労はなんだったんだろうって、思わず苦笑いしちゃいました。浮いたのはお金だけじゃない。私の「気力」という名の、一番大切な時間でした。🌿
25分だけ自分を取り戻す時間
家計の不安が少しだけ遠のいた夜、ようやくテキストのページをめくる手が少しだけ軽くなりました。ネットでたまたま見かけた、25分集中して5分休むというやり方。タイマーをセットする指先は少し震えていたけれど、「とりあえず25分だけ」と自分に言い聞かせて。
やってみると、意外なほどあっという間でした。もっと重たくて退屈なものだと思っていたのに、気がつくと25分が経っていて。「私、まだやれるかも」。
60分間、ただ机に向かえたその夜。眠りにつくとき、今まで感じたことのない微かな手応えが胸に残っていました。資格を取れば人生が劇的に変わるなんてことはないかもしれない。でも、この1時間が、誰にも頼らずに生きていくための「小さな一歩」なんだって、そう思えたらなんだか少しだけ、明日の自分が楽しみになったんです。☕️
パートを卒業する日を信じて
実は、転職エージェントのサイトを開いたまま、怖くなって閉じてしまった夜も一度や二度じゃありません。今のパート先から抜け出して、誰かの顔色を伺わなくていい仕事に就きたい。そう願う一方で、自分にそんなことができるのかなっていう不安が、今でも時々ひょっこり顔を出します。
でも、今夜も私はこうしてテキストを開いています。完成なんてしてないし、完璧なんてほど遠い。迷ってばかりの毎日だけど、それでも止まってはいない。そうやって自分に言い聞かせながら、今夜も1時間だけ、未来の自分にバトンを渡そうと思います。
あ、余談なんですけど、最近近所の公園で咲き始めた花がすごく綺麗で。歩いているだけで、少しだけ背筋が伸びるような気がするんですよね。明日も、コーヒーでも淹れて、25分だけ机に向かってみようかな。自分のために、少しずつ。🌸
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