
裏垢を消した夜、スマホの代わりに選んだ痛み
指先の毒が抜けた夜の、底なしの静けさ
いつもなら通知を気にしたり、誰かの反応に一喜一憂したりしていた指先が、今はただの「指」に戻ったみたい。スマホの通知が来ないことへの違和感が、最初はすごく不気味で。深夜の部屋に響く時計の秒針の音が、まるで私の心臓の鼓動みたいに大きく聞こえて、なんだか置いてけぼりを食らったような気分になるの。誰かに見られていないと、自分という存在がふっと消えてしまいそうで怖かった。あーあ、また寂しくてやっちゃったな……なんて、空っぽの天井を見つめながら夜をやり過ごすのって、本当に疲れるよね。
泥のような疲労だけが私を現実へと繋ぎ止める
そんな虚無感に耐えきれなくて、勢いでキックボクシングのジムに入会してみたの。鏡に映るのは、SNSの中のキラキラした自分じゃなくて、ただの汗だくの私。汗で濡れたシャツが肌に張り付く不快感が、今はなんだか心地いいの。サンドバッグに拳を叩き込んで、息が切れて思考が強制的に停止する瞬間、やっと「私、生きてるんだ」って実感が湧いてくる。呼吸が荒くて、何も考えられない。あのドロドロした承認欲求の沼から、少しだけ這い上がれる気がするんだ。
言葉を吐くのをやめて、骨に刻む
SNSで意味のない言葉を垂れ流す代わりに、今はサンドバッグを叩く感触を大切にしているの。拳がぶつかる鈍い音が、骨に響く感じ。不思議と、以前の自分を少し遠い存在みたいに感じるようになったよ。ジムの帰り道、夜風が少しだけ冷たくて、街の匂いや信号の明かりが妙に鮮やかに見えるの。誰かに認められようと必死だったあの頃より、今こうして歩いている私の足の裏の感覚の方が、ずっとずっと確かなものに思えるんだよね。まぁいっか、今日も私、頑張ったしね✨
名前のない夜を、歩き続けるために
家に帰ってきて、ささやかな夕食をとる。スマートフォンの画面を覗かずに、ただ温かいお味噌汁をすする時間は、なんだか不思議な静けさに満ちているの。明日もまた、身体のどこかが筋肉痛になるかもしれない。でも、その痛みは誰かに見せるためのものじゃなくて、私自身のために刻む痛み。画面の外の、何者でもない私として歩き続けること。明日また、違う痛みを探しに行くことだって、きっと悪くない選択だよね。💋💭
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