
指先一つで、私を殺した
真っ白になった画面を見つめていたとき、指先に冷たい感覚が走ったの。ずっとそこにあったはずの、もう一人の自分がいた場所。それがただの文字列として消え去っただけなのに、まるで自分の体の一部をもぎ取られたみたいで、ゾクッとするような恐怖が背中を駆け上がったよ。あーあ、またやってしまったのかな、なんて、冷や汗が止まらなかった。
剥がれ落ちる私
裏垢がなくなってから、なんだか自分がすごく薄っぺらくなった気がする。あそこでは、誰にも言えない秘密も、ドロドロした嫉妬も、全部吐き出せた。でも今は、その「逃げ場」がどこにもない。
現実の世界で「ちゃんとした私」を演じていると、まるで古い皮膚が剥がれていくみたいに、自分っていう輪郭がどんどんぼやけていく感じ。誰にも見せない私が死んで、代わりにこの社会的な仮面だけが残った。鏡に映る自分を見ても、それが本当に私なのか、ふと不安になるの。あーあ、どこに行っちゃったんだろうね、私。
夜の底で重さを知る
結局、何もかも消してしまえば軽くなれると思っていたけど、現実は思ったよりずっと重たい。深夜、誰とも繋がっていない部屋で、ただ自分の呼吸の音だけを聞いていると、どうしようもない虚無感に押しつぶされそうになる。
でもね、そんな夜に、意外と悪くないなって思える瞬間もあるの。洗濯機の回る音とか、冷たい水で顔を洗う時のピリッとした感触とか。裏垢というシェルターを壊して初めて、「今、ここに生きている」っていう重みを、ちゃんと肌で感じてる。失った分身を弔うみたいに、黙々と日常をこなすこの感じ、悪くないかも。
凪の中へ歩き出す
もちろん、明日になったらまた寂しくなって、誰かに甘えたくなる夜が来るかもしれない。クソリプにイラッとしたり、ヤリモクの甘い言葉に少しだけ流されそうになったりして、また自分を見失う夜があるかもしれないね。
それでも今は、剥がれ落ちたペルソナの痛みを抱えたまま、ゆっくりとこの静寂に馴染んでいきたい。自分を大切にできない夜があってもいい。でも、最後にはちゃんと自分の心を守ってあげようね。夜はまだ深いけれど、少しずつ、空気が凪いでいくのを感じてる。また次、どんな自分と出会えるか、なんとなく気長に待ってみようかな。
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