でも、一度機嫌を損ねた筋肉はしつこいものです。翌朝になっても、ふくらはぎには重だるさが残り、階段を上り下りするたびに「ああ、昨日無理したな」と反省する日々でした。若い頃はこんなことなかったのに、50代の体は、まるで繊細なパートナーのように、少しの無理でストライキを起こすようです。
その場ストレッチは逆効果?
ふくらはぎがピクついた時、とっさに「ストレッチしなきゃ」と思う方は、私だけではないはずです。しかし、これが実は逆効果になる可能性があると、最近知りました。どうやら、筋肉が炎症を起こしている状態で無理に伸ばしてしまうと、微細な断裂が悪化してしまうこともあるのだとか。
まるで、擦りむいた傷口を無理に広げるようなものかもしれません。これでは、回復が1日どころか、もっと遅れてしまうことになりかねません。私の場合は、以前、軽い肉離れの経験があったのですが、その時も「痛いけどストレッチした方が早く治る」と信じていました。今思えば、あれも間違ったケアだったのかもしれません。
筋肉が喜ぶ歩き方とケア
では、どうすればこの「機嫌を損ねやすいパートナー」と上手に付き合っていけるのでしょうか。私が最近意識しているのは、歩き方と、細胞レベルでのケアです。
まず、歩行時の重心移動です。かかとから着地し、足の裏全体を使って親指の付け根に重心を移す際、意識的に足首をほんの少し、3度ほど外側にひねるようにしています。これは、ふくらはぎの内側にかかる負担を分散させる効果が期待できると、ある専門家の方が話していました。実際に試してみると、確かにふくらはぎ全体がバランスよく使われているような感覚があります。
それから、日々のマグネシウム補給も大切だと聞きました。私は、ドラッグストアで手軽に買える「マグミット錠330mg」という酸化マグネシウム製剤を、毎食後に1回ずつ、1日3回飲むようにしています。これはあくまで私の実感ですが、飲み始めてから、以前より神経の過敏性が少し落ち着いたような気がするのです。以前は、寝ている時にも足がつることが度々あったのですが、それが減ったように感じています。
運動後には、ファイテンのメタックスクリームをふくらはぎに3cmほど出して、優しく塗り込んでいます。これは、リカバリー時間を短縮する効果が期待できると聞いて試してみたのですが、塗った後の筋肉のほぐれ方が違うように感じます。個人的には、翌朝の重だるさが、以前より早く抜けるような気がしています。
靴と体の声を聞く習慣
余談ですが、先日、新しいウォーキングシューズを探しに専門店へ行った時のことです。店員さんが「靴底の厚さがほんの4mm違うだけで、腓腹筋にかかる負荷は12%も変わるんですよ」と教えてくれました。今まで、デザインやブランドばかり気にしていましたが、まさかそんなに影響があるとは思いませんでした。それ以来、靴選びも真剣に考えるようになりましたね。
私たちの体は、若い頃とは違うペースで変化しています。だからこそ、自分の体の声に耳を傾ける習慣が大切だと感じています。健診の数値もそうですが、日々の散歩や運動の中で感じる小さな違和感も、大切なサインです。無理に頑張るのではなく、自分の体と対話しながら、機嫌を損ねないように労わっていく。
そうすることで、何歳になっても、自分の行きたい場所へ自分の足で歩いていける喜びを、ずっと感じていられるのではないでしょうか。私もまだまだ、日本の山々を歩き続けたいですから。
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