
案内板とすれ違う電車をぼんやり眺めながら、自分でも「これって出張なんかな、それとももう旅なんかな」って、ちょっと迷うような感覚やった。56歳になって、こういう「ただの通過点」の写真ばかり、スマホのアルバムに増えていくんやね。
「通過点」が妙に心地ええんやね
学生の頃の京都言うたら、修学旅行の記憶しかないんやけど、あの頃は清水寺とか金閣寺とか、目的地のことしか頭になかったもんな。それが今や、仕事道具とモバイルバッテリーを鞄に詰めて、新幹線の乗り換えホームに立っとる。不思議なもんやで。
昔はもっと分厚い資料とか、重たいサンプルとか、パンパンに詰まったカバンを抱えてたもんやけど、今はほとんどがデジタル。荷物はほんまに軽くなった。でも、この歳になると、どういうわけか体がどんどん重うなってくるんやな。この矛盾、誰かに聞いてもらいたかったんやわ。
軽くなった荷物と、重くなる体の矛盾
荷物が軽くなったのはええことや。日頃から、荷物の軽量化は意識していることやからね。昔は「念のため」と色々なものを鞄に詰め込んでいたもんやけど、今は必要なものだけを厳選するようになった。デジタル化も進んで、ずいぶん身軽になったもんや。
せやけど、いくら荷物が軽うなっても、自分の体が重うなって、足が上がらへんかったら意味がないんやな。最近は、ちょっとした階段でも息が上がったり、若い頃なら何ともなかったような坂道でも、一歩一歩が慎重になったりするもんや。
道具の軽量化も大事やけど、やっぱり自分の体力が落ちていくのは寂しいもんやな。健康でいるためには、日々のウォーキングとか、ちょっとした筋トレは欠かせへんね。
立ち食いそばの誘惑と、大人の選択
京都のホームに漂う立ち食いそばの出汁の匂い、あれは反則やで。昔やったら、迷わず券売機に走って、熱々の天ぷらそばをかきこんでたやろな。あの匂いには、なんか懐かしい安心感があるんや。
でもな、最近はあえて素通りすることもあるんや。なんでかって? もちろん、健康を気にしてってのもあるけど、一番は「夜の京都の美味しいもん」を優先したいからなんやわ。せっかく京都まで来たんやから、中途半端なもんじゃなくて、ちゃんとしたもんをゆっくり味わいたい。これも、歳を重ねてからのちょっとした贅沢なんかな。
だから、今回は立ち食いそばをスルーして、夜は祇園の路地裏にある、ちょっとええ京料理屋を予約したんやで。たまには自分にご褒美も必要やろ? 旅先での食は、計画的に楽しむのが大人や、って思うんやわ。
旅の醍醐味は、目的地だけやない
旅って、目的地に着くことだけが全てやないんやな。こうやって、移動中の乗り換えホームでぼんやりしたり、立ち食いそばの匂いに郷愁を感じたり、自分の体力の変化に気づいたり。そういう「通過点」にこそ、その時の自分自身の状態や、日々の暮らしでは見落としてしまいがちな大切なモンが隠されとる気がするんや。
人生も、立ち止まって深呼吸する瞬間があるからこそ、また次の一歩を踏み出せる。そうやって、概念的な理解だけでなく、実際の体験から得られる知見こそが、日々の生活を豊かにしてくれるんやと、おっちゃんは思うんやわ。
次の週末は、また体を動かしに行こうかな。今度は、もっとゆっくりと、道中の景色や匂いを楽しみながら歩いてみるつもりや。あなたも、たまには目的地を決めずに、ふらっと旅に出てみてはどうやろか? その「通過点」で、何を感じるか、ちょっと気になるやろ?
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