最近、ワイの妻がな、「今年のゴールデンウィーク、どうするん?」って言うてきたんや。いつもなら丹沢の奥深くまで分け入ったり、たまには遠征したりするんやけど、今年はちょっと事情があって山はお休みやったんよ。せやから、どこか物足りない気持ちで過ごしとったんやね。

「なんか、いつもの休日とちゃうことしたいなぁ」ってポツリと言うたら、妻がネットで見つけてきたんが、「手作りソーセージ&燻製体験」の教室やったんや。最初は「えー、ソーセージなんて家で作れるもんちゃうやろ?」って思ったけど、妻の目がキラキラしとるん見たら、断るわけにもいかへんやろ? 山に行かれへん代わりに、五感を刺激するような、新しい一次体験を求めてたんかもしれへんな。

腸詰めの奥深さと煙の誘惑:プロに学ぶ「手作りの山頂」

京都の郊外にある、こじんまりとした工房「手作りソーセージ工房 腸詰屋」ってとこにお邪魔したんや。先生は佐藤さんってベテランの職人さんで、気さくな人やったで。体験教室の参加費は一人あたり約8,500円やったかな。材料費とか機材レンタル費も込みやから、手ぶらでええんがありがたいわ。

「まずは信州ポークのひき肉にハーブとスパイスを混ぜて、しっかり練り込みます」って先生が言うて。肉の塊を素手でグイグイ練るんやけど、これがまたええ運動になるんや。山で岩を掴むような感覚とはまた違うけど、手のひらで素材の感触を確かめるんが、なんや共通するもんがあるんやね。

そして、いよいよ腸詰め作業や。専用の器具に羊腸をセットして、練り上げた肉を押し込んでいくんやけど、これが想像以上に簡単で驚いたわ。15分もかからへんうちに、あっという間に約10本のソーセージが完成したんやで。ワイも妻も「おおー!」って声上げてしもたわ。

ソーセージができたら次は燻製や。工房の燻製器にソーセージを吊るして、桜チップでじっくり煙を焚いていくんや。「ええ香りやなぁ」って言うたら、先生が「そうやろ?この香りが食欲をそそるんやで」ってニヤリ。同時に、チーズやナッツの燻製もさせてもらったんやけど、煙の香りが食材に染み込んでいく様子を見るんも、なんか贅沢な時間やったな。体験時間は全部で2時間半くらいやったで。

出来上がったばかりのソーセージをその場で試食させてもろたんやけど、これがもう、市販品とは比べ物にならんくらい深みのある味でな。プリッとした食感に、肉汁とハーブの香りが口いっぱいに広がるんや。妻も「もうスーパーのソーセージには戻られへんわ!」って言うてたで。残りはちゃんと持ち帰り用に包んでくれたから、その日の晩ごはんはもちろん、翌日も楽しめたんや。

自宅で再現する「燻製小屋」:山道具選びの視点で選ぶ、燻製器とチップ

教室から帰ってきてからというもの、妻はすっかり燻製の魅力に取り憑かれたみたいでな。「おっちゃん、家でも燻製できひんかな?」って言うてくるんや。ワイも山道具を選ぶ時と同じように、どんな道具がええか、ちょっと調べてみたんやで。

結論から言うと、自宅でも全然できるんやな。初期投資もそんなにかからへん。例えば、簡易燻製器やったら、SOTOのスモークポットとか、Colemanのスモーカーみたいなのが人気みたいやね。ワイはSOTOのスモークポットをポチったんやけど、これが約5,000円くらいやった。直径20cmくらいでコンパクトやから、マンションのベランダや換気扇の下でも使えるんや。

燻製チップも色んな種類があるんやけど、まずは桜チップが定番やな。一回あたり数百円で買えるから、気軽に試せるんや。

| 燻製器の種類 | 特徴 | 価格帯 | 適した場所 |
| :----------- | :--- | :--- | :--------- |
| SOTO スモークポット | コンパクト、陶器製で保温性◎ | 約5,000円 | ベランダ、換気扇の下 |
| Coleman スモーカー | ステンレス製、熱燻・温燻対応 | 約6,000円 | ベランダ、庭 |
| 段ボール燻製器 | 超簡易、使い捨て | 100円〜 | アウトドア、庭 |

実はな、もっと手軽に試せる方法もあるんやで。100円ショップで売ってるアルミの鍋とか網とか使えば、カセットコンロで30分もあればチーズ燻製くらいは簡単に作れるんや。これにはワイもびっくりしたわ。山道具でも、高価なもんばかりじゃなくて、時には100均のモンが役立つこともあるやろ?それと一緒やね。

山と食卓、繋がる喜び:五感を研ぎ澄ます「手作りの豊かさ」

山に登って、頂上に着いた時の達成感て、何にも代えがたいもんがあるやろ?あの、全身で風を感じて、遠くまで見渡せる景色に感動する瞬間。ソーセージ作りも、それに通じるもんがあるんやな。自分の手で素材を練り、腸に詰めて、煙で燻す。その一つ一つの工程を五感で感じて、最後に最高の味に出会う。これって、「食の山頂」に辿り着くようなもんやな。

妻と二人で共同作業するんも、ええもんやで。普段、山では単独行が多いワイやけど、こういう共同作業は新鮮でな。お互いに「ここ、もうちょっと練った方がええんちゃう?」「煙の香り、どう?」なんて言いながら、夫婦の会話も弾むんや。休日のマンネリも解消されるし、何より、自分たちで作ったもんを食べるんが、最高に贅沢な時間なんやわ。

それに、手作りやと、塩分を控えめにしたり、好みのハーブを入れたりできるんもええな。教室で習ったレシピは、市販品より塩分が20%もカットされてるらしいんや。健康を気にするおっちゃん世代には、ほんまありがたい話やで。

山に行かれへん休日でも、こうやって日常に「非日常」を取り入れるんが、人生を豊かにする秘訣なんかもしれへんな。まずは体験教室に参加してみるんもええし、手始めに100均の材料でチーズ燻製から試してみるんもええやろ。

ワイも、今度はベランダで燻製チキンに挑戦してみようかな。そうそう、この前、登山靴のソールが減ってきたから、新しいの買いに行ったんやけど、店員さんが「村上さん、そろそろ膝にくる頃合いちゃいます?」って言うててな。ほんま、ようわかっとるわ。来週は丹沢に行かれへんけど、家で燻製器をいじりながら、秋の難ルート単独走破に向けた最新ギアの選定でもしとこうかな。新しい挑戦は、いつでもワクワクするもんやで。