
地震のニュースと山の備え
ニュースの詳細はあえて細かく言わんけど、現地で多くの人が被災し、懸命な救助活動が続いているという話や。山登りを長年やっとると、どうしても「もし自分が山の中にいる時に、こんな事態に遭遇したら」と考えてまうんやわ。
自然と向き合う怖さ
山に登る人間にとって、地震や落石は他人事やない。丹沢の大倉尾根を15年も歩いとると、晴天の日の穏やかさだけやなくて、足元の土や岩がどれだけ脆いか、自然がいかに予測不能かということを肌で感じる。
特に、下りで膝が笑いながらフラフラ歩いとる時に、もし地面が大きく揺れたらと思うとゾッとする。「いつ何が起きてもおかしくない」という意識は、街におる時より山におる時の方が、ずっと鋭敏になるんやろな。
備えという名の命綱
今回、改めて自分のバックパックの中身を見直してみたんや。ワイは最近UL(ウルトラライト)装備の軽量化に夢中になっとるけど、軽量化っていうのは「ただ軽くする」ことやない。「削ってもいいもの」と「削っちゃいけないもの」を見極める作業なんや。
食料や寝具を削って軽くしても、命に関わるエマージェンシーキットや通信手段、そして「状況を判断する知識」まで削ってしまったら、それは山歩きやなくてただの無謀な散歩や。高機能なギアは正直で、いざという時にちゃんと答えてくれる。今の自分があるのは、そうやって道具に守られてきたからなんやな。
余談やけど、この前ベランダで燻製を作ったんや。昔使ってたスモーカーを引っ張り出して、チーズとベーコンをいぶしてみた。煙の匂いに誘われて起きてきた娘が、「めっちゃ美味しい!」って目を輝かせて食べてくれてな。久しぶりに親子でゆっくり食卓を囲めたことが、今のワイには何よりも温かい出来事やったわ。
次世代へ伝える知恵
今、ワイは長年の山行哲学とULの知恵を「デジタルアーカイブ」としてまとめるプロジェクトを始めたんや。自分の経験を体系化して、若い連中や、これから山を始めたいという同年代のシニア層に伝えていきたい。
山という舞台で、どう自分の身を守り、どう楽しむか。その「判断の基準」を記録に残すことで、誰かの安全や楽しい山行に繋がればええなと思っとる。今のところ進捗はゼロやけど、この目標があるだけで、毎日の歩きやギア選びに対する意識が一段階引き締まった気がするんや。
今日からできる小さなこと
結局のところ、災害にしろ何にしろ、備えがないと人は不安になるもんや。山で培った「不測の事態への冷静さ」を、少しだけ日常の防災意識にもスライドさせていく。それが、55歳になったワイがたどり着いた、自分を守り、大切な人を守るための方法なんや。
今度の週末は、また丹沢のバカ尾根を登る予定や。もちろん、最新のギアのテストも兼ねてな。秋の難ルート単独走破という目標に向けて、まずは足元のトレーニングと、山行計画の再確認からしっかりやっていこうと思うわ。お互い、安全第一で楽しもうや。
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