最近、サルサダンスの練習後に、仲間とちょっとした読書会を始めたんやけどな。これがまた、なかなか難しいもんやで。みんなで本を読んで集まるんやけど、いつも同じ人が熱心に話して、他の人はちょっと遠慮しがちになるんや。特に、新しく入ってきた若い子なんかは、発言するタイミングを計ってるうちに時間が過ぎてまう、みたいなこともしばしばでな。

「今日のこの本、どうやった?」って聞いても、「面白かったです」「勉強になりました」で終わりがちやねん。深い話になかなか繋がらへんのが、おっちゃんとしてはちょっともどかしいんやわ。丹沢の山頂を目指すはずが、いつも中腹で立ち止まってるような気分になるんやね。

「山頂」が見えない読書会のもどかしさ

うちのサークルだけちゃうんやな、これ。NPO『ブックス・ブリッジ』が2023年に調べた結果によると、読書会に参加してる人の約70%が発言をためらってて、初参加者の発言率は20%にも満たへんらしいで。これを聞いて、ああ、やっぱりなって思ったわ。みんな、もっと話したい気持ちはあるんやろうけど、どう切り出してええか分からへんのやろな。

議論が本の表面的な感想で終わってまうと、せっかく集まっても、結局何を得たのかが漠然としてまう。丹沢の尾根道を歩いてる時に、ただ景色を眺めてるだけで、ルートの読み方や足場の選び方を学ばへんまま下山するようなもんや。もったいないやろ?もっと、一人ひとりが自分の言葉で、深く掘り下げた話ができるようにならへんもんかなって、ずっと考えてたんや。

誰もが安心して一歩踏み出せる「対話の足場」

そんな時に、心理学者アリス・クック博士の著書『問いの力』を読んで、目からウロコやったんや。認知心理学に基づいた「対話型読書会メソッド『ダイアロジカル・リーディング』」ってのがあってな、これが読書会での対話を劇的に変えるらしいねん。おっちゃんはこれを読んで、「これや!」って思ったわ。

よく「良い読書会は参加者の知識レベルが高いほど盛り上がる」って言われるやろ?でも、これは違うんやで。知識があっても、質問の質が悪いと、結局は一方的な話になりがちやねん。むしろ、知識レベルが多様な方が、適切な質問があれば色々な角度からの意見が出て、対話が深まるんや。まるで、丹沢の岩場を登る時に、経験豊富なベテランも、初心者も、誰もが安心して足を置ける「足場」を用意するようなもんやね。

このメソッドで紹介されてるのが、誰もが臆することなく発言し、深い洞察を得るための「3つの足場」となる質問なんや。これを導入した読書会では、参加者全体の満足度が平均20%も向上して、議論の深さに関する評価は30%も増えたと報告されとる。おっちゃんも早速、サルササークルでの読書会や、仲間との集まりで試してみることにしたんやわ。これはまさに、対話のための新しい「装備」やで。

荒れた岩場を確実に越える「足場」の具体的な問いかけ

この3つの足場、ほんまにすごいんや。具体的な質問例と、おっちゃんが実際に使ってみた感想を交えて紹介するで。

| 足場 | 目的 | 問いかけ例 | 期待される効果 | おっちゃんの体験談 |
| :---- | :---- | :---- | :---- | :---- |
| 足場1 | 感情移入、行動選択の言語化 | 「もしあなたがこの本の登場人物だったら、どの選択をしますか?その理由は?」 | 表面的な理解を超えた深い洞察、意見の出にくい参加者の発言促進(約25%) | 先日読んだ歴史小説で試してみたら、普段はあまり話さない若い子が「私なら家族を優先します」と具体的に理由を語り出したんや。自分のこととして考えるから、言葉が出やすいんやね。 |
| 足場2 | 水平思考、既成概念打破 | 「この本の内容を、全く異なる分野(例:料理、宇宙開発、音楽)に応用するとしたら、どのようなアイデアが生まれますか?」 | ユニークな視点の引き出し、創造性向上(平均15%) | サルサの練習後に、この足場2を応用して、ダンスの動きを料理に例えてみたら、「ステップはリズムの隠し味や!」とか「ペアワークは食材の組み合わせやね」とか、面白い意見が飛び交って、みんなの目が輝いてたわ。 |
| 足場3 | メタ認知、自己の内面への影響 | 「この本で最も『再定義』された概念は何でしたか?それはあなたの既存の価値観にどう影響しましたか?」 | 読書体験が自己の内面に与えた影響の言語化、議論の深さ向上(約2倍) | 哲学的な本でこの質問をしてみたら、「幸福の定義が変わりました」とか「自分の仕事に対する見方が一変しました」とか、かなり深い話になったんや。みんな、本を通じて自分自身を見つめ直してるんやなって実感したわ。 |

これらの質問を試してみたら、ほんまに発言量が平均で30%も増えたんやで。特に、今まで遠慮してた人が自分の言葉で話し始めた時は、丹沢の頂上で最高の景色を見た時みたいな感動があったわ。

この質問は、まさに「ルート計画」や「装備見直し」と同じやね。闇雲に登るんやなくて、どこに足を置けば安全か、どんな道具があればもっと楽に登れるかを考えるのと同じで、対話にも適切な準備と戦略が必要なんや。

その一歩が、新たな「対話の風景」を拓く

この「3つの足場」を試してみて、読書会だけやなく、サルサのサークル活動でも、もっと深い対話ができるようになった気がするわ。みんなが主体的に関わることで、コミュニティ全体の価値も上がっていくんやね。まるで、大倉尾根をみんなで登って、それぞれの視点から山の風景を語り合うようなもんや。

もし今、あなたの読書会やコミュニティで、ちょっともどかしさを感じてるなら、ぜひこの「3つの足場」を試してみてほしいわ。最初は戸惑うかもしれへんけど、一歩踏み出してみたら、きっと今までとは違う「対話の風景」が見えてくるはずやで。

おっちゃんもこれからも、この「足場」を使いこなしながら、丹沢の山も、人生の山も、そして仲間との対話の山も、深く楽しく登っていきたいと思ってるんや。次の週末、また新しい本を手に、この質問を試すのが楽しみやね。みんなも、ええ旅をな!

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