
山の防犯と家族の通知
大自然の解放感に浸るソロ登山は最高やけど、実はその裏に「まさか自分が」という油断や、留守宅の家族を心配させるリスクが潜んどる。今回はおっちゃんの失敗談も交えながら、山での防犯と家族への通知について、じっくり語らせてもらうで。
午前四時の静寂と駐車場に潜むリスク
夜明け前の冷気が車内に満ちる午前四時、ワイは誰もいない登山口の駐車場に車を滑り込ませたわ。バックミラーに映る自分の顔は、これから始まる静謐な単独行への期待で、ちょっと引き締まっとる。
でもな、エンジンを切った瞬間に、ふと周囲の暗闇が気になり出すんや。登山口の駐車場いうのは、基本的に街灯も少なくて死角だらけやし、車上荒らしや盗難の隠れた多発地帯やという噂も耳にする。
昔、ワイも「こんな山奥まで泥棒は来えへんやろ」とタカをくくって、財布をダッシュボードに入れたまま歩きに出たことがあってな。幸い無事やったけど、下山するまで「車、大丈夫かいな」とずーっと頭の片隅でモヤモヤして、せっかくの景色に集中できんかった苦い経験があるんや。
高い防犯グッズを買い漁る必要はなくて、貴重品は絶対に車内に残さんとか、外から見える位置に荷物を置かんといった、泥棒に「隙」を見せない地道な心がけが一番の正義やと思うわ。
稜線で途絶える電波と留守宅の重み
急登を必死に這い上がって、ようやく視界が開けた美しい稜線に出ると、やっぱり心が洗われる。そやけど、ふとスマホの画面を見ると、アンテナマークが見事に消えて「圏外」になっとる。
ソロ登山の気楽さは素晴らしいけれど、スマホが繋がらなくなった瞬間、街に残してきた家族にとっては、こちらの状況が一切分からん暗黒の時間になるんやわ。帰りを待つ家族の精神的負担っていうのは、山の上にいる本人には想像しにくいものやろ。
「無事に戻るまでが登山」という古い、けれど絶対的な格言がある。ワイも若い頃は「連絡なんか下山してからでええやん」と身勝手に考えてたけど、それはただの利己的な甘えやったと今は反省しとる。
だからこそ、事前に「何時までに連絡がなかったら警察に連絡してな」という通知ルールを決めておくことや、登山計画書をちゃんと提出して家族にも共有しておくことが、待つ人の平穏を守るために不可欠なんやわ。
手のひらの小さな衛星がお守りになる
そんな圏外の山域でも、ワイが最近になって「これはホンマに手放せん」と感じとるギアがある。それが、手のひらにすっぽり収まるサイズの衛星通信コミュニケーター(Garmin inReachなど)や。
こいつは携帯電話の電波が届かない深い谷底や山頂からでも、宇宙の衛星を経由して、家族へ直接メッセージや位置情報を送ることができる優れものなんやわ。手に持ったときの、小さくても中身が詰まった無骨な重量感が、いかにも頼りになる道具という感じがして男心をくすぐる。
山頂に立ったら、空に向けて無事のシグナルを送るボタンをポチッと押す。これだけで、家族のスマホにワイの現在地と「順調やで」という文字が自動で通知される仕組みや。
機能のスペック表を丸暗記する必要なんかなくて、ただ「いつでも繋がれる」という事実が、お守りのように心強い。これがあるおかげで、孤独を愛するソロの旅が、ただの孤立にならずに済むんやから、安い買い物やとさえ思えてくる。
ただいまの一言のために俺は山へ登る
長い行程を終えて、一歩一歩踏みしめながらようやく登山口まで戻ってきた。無傷で待っていた愛車のフロントガラスが見えた瞬間は、いつだってホッとする。
シートに深く腰掛け、水筒に残ったぬるくなったコーヒーを口に含みながらスマホを確認すると、電波が復活した画面に短いメッセージが届いとった。
「了解、気をつけて」
その一言を見たとき、今回の旅がようやく美しく完結したんやなと、深い安堵感が身体に染み渡る。無事に家に帰って、大切な人と美味い飯を食うことこそが、登山という旅の本当の意味なんやろな。
旅の防犯も、家族への連絡も、決して自分を縛る面倒なルールやない。自分自身の「本当の自由」を担保して、次の山へまた笑顔で出かけるための、大切な儀式みたいなもんや。
皆さんは、大切な人を安心させるための山岳ギア、何かこだわりはありますか?
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