三井住友DSアセットマネジメントの渡邊誠シニアマクロストラテジストが、2026年5月18日付のマクロビュー「日本の長期金利上昇の背景と先行きへの示唆」で、長期金利が急に上がった理由を整理しとる。レポート本文はこちら](https://www.smd-am.co.jp/market/macroview/2026/mvreport20260518/)。ワイはこれを読んで、要するに何が起きとるんか噛み砕いてみることにしたんや。
ほかにも三井住友信託銀行のPDF([資料はこちら](49 4.Pdf (www.smtb.jp)))も開いてみたけど、中身が文字として読み取れんかった。せやから、この記事はDS資料の内容だけを根拠にしとる。
金利が跳ねた理由はこれや
レポートによると、10年金利は2月5日の2.24%から、5月15日には2.72%まで上がった。3ヶ月ちょっとで、3%との距離が一気に縮まったわけやな。[同じレポートでは、原因を三つに絞っとる。日銀のタカ派化、中東情勢の緊迫化、そして国内外の財政拡張への警戒や。
日銀の発信が強気になったことで、政策金利の着地点の織り込みが25bp切り上がったと見られとる。レポートの推計では、これだけで長期金利が20bp弱押し上げられた計算になる。その後、日銀が4月会合で利上げを見送ったことで、「利上げが遅れとるんちゃうか」という懸念も出たらしい。
もう一つは中東や。原油が高値で、円安も重なって、10年のインフレ期待を示すBEIが1.72%(2月27日)から2.24%(5月15日)まで、50bp弱上がった。物価が上がる見込みが強まれば、金利も上がりやすくなるんや。
QTと財政の二重苦
ここからが一番の肝や。レポートは、日銀が国債の買入を減らすQT(国債買入減額)を「かなり強烈な引き締め策」と書いとる。四半期で12兆円、年換算で48兆円規模の国債が市場に出回る計算になるらしい。
しかも、日銀が持っとった国債の償還は四半期20兆円、年換算で80兆円規模や。日銀の買入は、QT開始前の月5.7兆円から、足元では月2.7兆円まで減っとる。要するに、市場が受け止めなあかん国債の量がどんどん増えとるちゅうことや。
そこに政府の新規発行(年20~30兆円)が乗っかる。国内の民間だけでは吸収しきれへんから、海外投資家に頼らなあかん。海外の投資家は、その分だけ高いリスクプレミアムを求めるから、金利は上がりやすなる。
ここで矛盾がある。日銀は買いを増やせば財政ファイナンスと疑われかねんから、簡単には動けん。ワイの見立てでは、この「止めても需給は変わらん」という硬直性が、市場の警戒を長引かせとるんやないかと思う。
住宅ローンと株はどないする
レポートは、長期金利3%到達を「近い将来のアップサイドリスク」として現実味が出てきた、と書いとる。ここを他人事にしたらアカンとワイは思う。
変動金利は「据え置かれてきたから安心」とは限らん。変動は5年ごとに返済額を見直す仕組みやけど、返済額の上限ルールがあるから、金利が上がってもすぐには毎月の支払いに反映されへん。その代わり、利息の未払いが元本に積み上がるリスクが見えにくい。返済表で元本がどれだけ減っとるか、知人と見てほしい。
預金も同じや。普通預金の金利はまだ小幅で、物価上昇を上回るとは限らん。「金利がついて得した」と喜ぶ前に、ローンの負担増とセットで考えなあかんと思うで。
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