OBSERVATION
2026-07-01

社説】消費税減税と財源 高市首相は意見に耳を傾け、撤回を [消費減税 給付付き税額控除]

消費税減税のややこしい話と、孫がくれたタンポポ

今朝の新聞の社説を読んでいたら、高市首相が掲げる「消費税減税」や「給付付き税額控除」の財源を巡って、いろいろと揉めているらしいな。偉い学者先生や政治家が、あちこちで小難しい理屈を並べ立てとる。

けどな、こういうニュースを見るたびに、うちら元新聞記者の習性というか、大阪の庶民としての本音が出てしまう。
「で、それってうちらの生活に関係あるんか?」と。

なんぼ立派な経済システムや最先端のデジタル技術を並べ立てられても、現場の人間味が置き去りにされたら、そんなもんはただの飾りや。

銭湯の脱衣所と電子マネー

午前10時、十三の賑やかな商店街を歩いとったら、行きつけの八百屋の店主(62)が「最近の電子マネーはややこしくて敵わん」と、スマホを睨みつけながらボヤいていた。画面には何やらポイントやら還元率やら、ややこしい数字が並んどる。

見かねて、私は自分のスマホの画面を見せながらこう言うた。
「大将、難しく考えたらあかん。要は昔の回数券が形を変えただけやで。先に銭払って、1枚ずつちぎって使うてたアレや」

そしたら店主、パッと顔を輝かせて「なんや、そういうことか!」と膝を打った。
得心がいったお礼にと、ナスを1本おまけしてくれたわ。嬉しかったなぁ。

政治家が言う「給付付き税額控除」やらの仕組みも同じや。難解なデジタル用語や制度の壁で庶民を煙に巻くのではなく、こういう「銭湯の脱衣所」で話せるような、体温の通った言葉に翻訳せんと、誰もついていかれへん。

デジタルの海と、昭和の匂い

夕方5時前、私は居間の座椅子に深く腰掛け、デジタル社会に関する5冊目の専門書を読み進めていた。画面の向こうのデータばかりを追っていると、どうしても頭がカサカサしてくる。

そこへ、保育園帰りの5歳の孫がトコトコと足音を響かせて入ってきた。
「じいじ、これあげる」

小さな手を差し出してきたと思ったら、少し潰れたタンポポの手向けやった。
道端で見つけて、私のために一生懸命握りしめて帰ってきたんやろな。

開いていた紙のページにそっとそのタンポポを挟む。その瞬間、デジタル画面では決して味わえない、どこか懐かしい昭和の匂いが指先に残った。

情報を頭に詰め込むだけでは、おもろい知恵にはならん。
どんなに時代がデジタル化しようとも、政治の仕組みが変わろうとも、うちらが守るべきは、この路地裏の市場で交わされる会話や、孫がくれるタンポポのような「泥臭い人間味」の中にこそある。権力者の言葉を疑い、庶民の目線で暮らしの実感を見つめ直すこと。それを忘れたら、ニュースなんてこれっぽっちもおもろないからな。

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