ピコン、という通知音にドキッとするけど、大抵はセールのお知らせとか、どうでもいい通知ばかり。
「あー、今日も来ないか…」
小さくため息がこぼれた。
届かない通知を待つ日々
数ばかり増えていく応募履歴の画面をじっと見つめる。もう50社近くになるかな。
47歳という年齢が、ふと胸にじんわりと重くのしかかる。
私、このままでいいのかな…。
淡い期待と、それを打ち消すような不安が、いつも心の奥でせめぎ合っていた。
突きつけられた現実:47歳、未経験事務職の壁
応募した企業は、もう数えきれないくらい。気がつけば、50社近くに履歴書を送っていたかも。
でも、届くのは、いつも同じ定型文の不採用通知ばかり。ポロポロと心が折れそうになる日も少なくなかった。
特に、名前が知られている大手企業への応募は、まるでブラックホールに吸い込まれるようだった。何の音沙汰もなく、ただただ時間が過ぎていく。
「ねぇ、お母さん、また落ちちゃったの?」
ある日、娘の声が、胸にチクッと刺さった。
後で知ったんだけど、40代未経験事務職の書類通過率は、平均でたったの5%にも満たないらしい。大手なんかだと、ほぼ0%に近いって聞いて、胸がぎゅーっとなった。
「何がいけないんだろう…」
毎日、自分に問いかけるけど、答えは霞んで見えないままだった。漠然とした無力感が、私を包み込んでいた。
『やる気』だけでは、もう足りない
私、ずっと信じてたの。「未経験でもやる気があれば大丈夫!」って、どこかで聞いた言葉を。
でも、現実は違った。
ある日、たまたま読んだ記事にハッとしたの。40代以降の未経験事務職で本当に見られるのは、やる気じゃなくて、具体的なPCスキル(Excel関数とかVBAとか)や、前の仕事で培った「調整力」とか「課題解決力」だって。それが9割以上を占めるって書いてあって、頭をガツンと殴られた気分だった。
そういえば私、PCスキルも自己流だし、資格もない。職務経歴書に書けるような特別なアピールポイントも、正直見つからなくて。「これじゃ、書類も通らないはずだよな…」って、急に目の前がクリアになった。
それにね、大手企業ばかり見てたけど、実は中小企業やベンチャー企業の方が、ライフワークバランスを大切にしてくれるところが多いって。給料は少しだけ下がるかもしれないけど、ずっと残業漬けになるより、よっぽど心が安らぐんじゃないかなって。
あと、これは余談なんだけど、この前、娘が作ってくれたキャンプ飯がね、もうお店みたいに美味しくて!「これ、お店みたい!」って言ったら、すごく嬉しそうな顔してたの。ああ、私、この子のために、もっと頑張れる自分になりたいなって、改めて思ったんだ。
求人サイトから直接応募するより、人材紹介会社を通すと、書類選考の通過率が3倍にもなるって情報もあって、目からウロコだったの。なんだか、今まで見えてなかった新しい道が開けたような、そんなじんわりとした温かい気持ちになったよ。
後半生の現在地:次の一歩へ、私なりの戦略と覚悟
だからね、私、戦略を練り直すことにしたの。漠然と50社も応募するんじゃなくて、「未経験者歓迎」ってちゃんと書いてくれてる中小企業やベンチャー企業に、ぐっと絞って20社くらいに集中することにしたんだ。
応募する会社一社一社に、もっと時間をかける。今までは30分くらいでパパッと出してたけど、これからは90分くらいかけて、その会社のことを調べて、職務経歴書も丁寧にカスタマイズするの。
PCスキルも、ただ「できます」じゃなくて、ExcelでVBAマクロを組んで、どんな業務をどれだけ効率化したか、みたいな「実務改善事例」をポートフォリオとして見せられるように、今、オンラインで学習を始めたところ。最初はチンプンカンプンだったけど、少しずつ「あ、これならできるかも!」って、ワクワクする瞬間も増えてきたよ。
47歳っていう年齢の壁は、正直まだちょっと怖い。でもね、「経験」じゃなくて、これからの「伸びしろ」で勝負するんだって、自分に言い聞かせているの。
まだまだ不安はポロポロと出てくるけど、もう立ち止まらない。少しずつでも、私なりのペースで、前に進んでいこうって決めたんだ。
もし、あなたも私と同じように、今、「次の一歩」が見えなくて立ち止まっているのなら、どうか焦らないで。自分を責めないで。大丈夫。きっと、あなただけの光が、どこかに隠れてるはずだから。一緒に、少しずつ探していこうね🌸