あー、今日も一日が終わるなぁ。このままでいいのかな、私…って、ぼんやり考えてしまう。もうすぐ47歳。パートで働いているけれど、正直、この先どうなるんだろうって、胸の奥がじんわり不安になるんです。娘の学費のこと、自分の老後のこと、貯金も心細くて、もし何かあったらどうしようって、いつもどこかでモヤモヤしてる。周りの友人はみんな、なんだかんだと安定した生活を送っているように見えて、自分だけ取り残されているような、しょんぼりした気持ちになる日もある。
小さな希望の光と、大きな壁
そんなある日の夜、娘が寝た後、スマホをぼーっと見ていたら、たまたま広告が目に飛び込んできたの。「3ヶ月で事務職デビュー!」って。それが『TechBoost Office』っていうオンライン講座だった。
「え、3ヶ月で事務職のスキルが身につくの? 月15,000円かぁ…」って、正直、ちょっと高くてためらった。でも、このままモヤモヤし続けるよりは、何か変えたい。そんな気持ちが、ググッと背中を押したんだと思う。ExcelやWord、PowerPointの基本操作と、ビジネスマナーも学べるらしい。
でもね、すぐに不安が押し寄せた。長年のブランクがあるし、パソコンなんて、簡単なネット検索くらいしか触ってない。若い子たちみたいに、サクサク使いこなせる自信なんて、これっぽっちもない。
先日、学生時代の友人、ゆみちゃんと電話で話した時も、「よりこ、今から事務職なんて、正直厳しくない? 若い子もたくさんいるし、PCもみんな得意でしょ?」って、心配そうに言われたんだっけ。その言葉が、胸にじんわり響いて、一瞬しょんぼりしたけど、でも、やっぱり諦めたくなかった。このままじゃダメだって、心の声が聞こえた気がしたの。
「私にできること」を探しに、街へ出る
オンライン講座に申し込む前に、やっぱりプロに相談してみようって思ったんだ。近所に派遣会社の『パソナ』があるから、思い切って予約してみたの。
キャリアアドバイザーの田中さん(仮名)は、私と同年代くらいの、笑顔が素敵な優しい女性だった。私のこれまでのパート経験を熱心に聞いてくれて、「佐藤さんのパート経験、すごく活かせますよ!」って言ってくれた時には、えっ、そうなの?!って、本当にびっくりした。
田中さんが言うには、私のパートで培った「顧客対応経験」や「周りの人とのコミュニケーション能力」は、事務職でとっても大事なソフトスキルなんだそう。特に人手不足の中小企業では、若手よりも定着率が高くて、社会人経験が豊富な40代を積極的に採用するケースが増えているらしいの。「電話応対力」とか「クレーム対応力」を重視する会社も、3割以上あるって聞いて、ちょっとホッとしたんだ。
「事務職への転職って、MOSみたいな資格が必須だと思っていました」って言ったら、田中さんはにこやかに教えてくれた。「最近はね、MOSよりも、Google Workspaceを使いこなしたり、ChatGPTみたいなAIツールで業務を効率化できる人が、企業から高く評価される傾向があるみたいですよ」って。AIツールなんて、私にはちんぷんかんぷんだったけど、なんだかワクワクしてきた。
「初年度で月収25万円、年収300万円を目指すなら、週に5社くらい、合計20社以上は応募するつもりでいきましょう!」って言われて、ひえーっ!って思ったけど、具体的な数字を見せてもらって、なんだかゾクゾクした。怖いけど、面白そうって、不思議な気持ち。
そういえば、先日、娘が作ってくれたキャンプ飯、「お店みたい!」って褒めたら、すごく嬉しそうな顔してたっけ。頑張る姿って、周りにも伝わるんだなぁって思ったの。私も、娘みたいに、新しいことに挑戦する姿を見せられたらいいな。
窓辺に差し込む光、そして私の「第一歩」
悩んでばかりいても仕方ない。オンライン講座、ポチッと申し込んじゃった。
まだ始めたばかりで、パソコンの画面とにらめっこする日々。最初はとまどってばかりだけど、少しずつ、カチカチとキーボードを打つ指にも慣れてきたような気がする。
もちろん、不安な気持ちがじんわり残ってるのは事実。本当に私にできるのかな、って思う日もある。でも、何もしないでモヤモヤしているより、ずっといい。こうして一歩踏み出したことで、心が少しずつ、前に向き始めたのを感じる。
この物語は、まだ始まったばかり。
ね、もし今、あなたが「もう遅いかも」ってしょんぼりしてるなら、大丈夫。完璧じゃなくてもいい。私みたいに、小さな一歩でも、踏み出すことできっと何かが変わるから。