
夜の15分、感情に名前を
あぁ、また今日も、私は「誰かの妻」や「母親」としてだけ生きてしまった。心の中の、名付けようのないドロリとした何かが、喉の奥でつかえているような……そんな夜を、あなたは過ごしたことがありませんか?
午前二時の侵入者
寝室の窓から入ってくる冷たい空気と、夫の寝息の対比。それが今の私の世界です。布団の中でじっとしていると、自分の心臓の音だけがやけに大きく聞こえて、「私は本当はどこにいるんだろう」という不安が、ふわりと胸を占領するんです。
決して何かに怯えているわけじゃないのに、理由のない孤独がシーツの隙間から入り込んでくる。誰かに触れられたい、でも誰にも見られたくない。そんな複雑な糸が絡み合ったような気持ちを、私は毎晩、抱きしめています。
解剖台の上のカオス
でも最近、このやりきれない気持ちをそのままにしておくのはやめました。私は毎晩、「15分だけ」と決めて、小さなノートを開くことにしたんです。
心の中にある混沌を、無理やり解剖台の上にのせるような作業。例えば、「忙しい」とだけ感じていた感情を、「これは本当は忙しさじゃない、誰かに自分のことを見てほしいという焦りなんだ」と、一つずつメスを入れて名前をつけていくの。
『これは寂しさ』、『これは私自身の欲求』って、名前を与えた瞬間に、不思議と心の中の嵐がすぅっと収まっていく感じがするんです。まるで、泣きじゃくる子供を抱きしめて、「そうなんだね、悲しいんだね」って声をかけてあげるみたいに。
剥製になった昨日の私
名前をつけ終えた感情は、まるで丁寧に整えられた標本みたいに、ノートの中で静かにおさまっています。それを見つめていると、「ああ、私はこんなふうに感じていたんだ」と、他人事のように冷静に自分を俯瞰できていることに気づくんです。
それは決して冷たい作業ではありません。むしろ、昨日の私を「お疲れ様」と包み込んであげる儀式。ノートをパタンと閉じて、静寂の中に身を委ねると、肩の力がふっと抜けて、ようやく自分のための時間が戻ってくる気がして。
ひとり、自分と和解する
私は、誰かに愛されることを待つだけのお姫様じゃなくて、自分自身を深く愛してあげられる唯一の存在になりたい。そう思うと、明日からの日々が少しだけ、愛おしく感じられます。
明日は、少しだけお気に入りの香りをまとって、鏡の中の自分に微笑みかけてみよう。それだけで、私の世界は今日よりもずっとあたたかくなる気がするから。あなたの夜も、どうか優しい言葉で満たされますように。またここで、お会いしましょうね。💋✨
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