完璧主義はしんどい
世間では「初稿は誰にも見せず、完成度を徹底的に高めてから公開すべき」みたいな話を聞くことがある。僕もそうあるべきやと思ってた。でも、今回ばかりは、その通説に疑問を感じた。この10万字を、僕一人で完璧に仕上げるなんて、途方もない作業に思えたんや。荒削りな段階で、信頼できる誰か一人にだけ見せる方が、後々の 大改稿 を防ぐことにつながるんちゃうか。そう考えたら、少しだけ心が軽くなった。
見せる相手は「やめた人」
誰に見せるか、これが一番悩んだ点や。結局、大学時代からの友人、佐藤健太(仮名)に頼むことにした。彼は年間30冊以上本を読むような読書家で、僕の作品にも昔から興味を持ってくれてる。
僕が求めたのは「面白かった」という褒め言葉やない。それよりも「どこで読むのをやめたくなった?」という、具体的な離脱ポイントやった。
| 相手のタイプ | 期待できるフィードバック |
| :-------------------- | :------------------------------------------- |
| 褒めてくれる人 | 「面白かった」「すごいね」など、感情的な感想 |
| 途中で読むのをやめたことがある人 | 「ここの描写が分かりにくかった」「展開が急すぎた」など、具体的な改善点 |
健太は、読むのを途中でやめた経験が豊富やからこそ、物語のどこで読者がつまずくか、的確に指摘してくれると思ったんや。
聞き方と渡し方の工夫
健太に原稿を渡す時、「どこが面白かった?」ではなく、あえて 「どこで読むのをやめたくなった?」 と聞いた。この質問のおかげで、彼は「ここ、ちょっと集中力が途切れたわ」とか、「この設定はもう少し説明が欲しかったな」とか、3〜5箇所もの具体的な離脱ポイントを挙げてくれた。
渡し方にも工夫した。Googleドキュメントのコメント機能を使って渡したんや。これやと、健太も直接赤入れする感覚で、気軽にコメントを書き込んでくれる。手書きで添削してもらうより、心理的なハードルが低いんやろな。結果的に、僕が予想してた2倍近くの量のフィードバックが返ってきた気がする。
返事が来るまでの3日間
原稿を渡してから返事が来るまでの3日間は、正直めっちゃソワソワしとった。平均的には3〜7日くらいで返ってくることが多いらしい。1日以内に返ってくる感想は、往々にして表面的なものに留まりがちやから、3日待てたのは良かったのかもしれへん。
そして、健太からの連絡が来た。添付されてたのは、コメントがびっしり付いたGoogleドキュメントのファイルと、さらに2ページにわたる付箋だらけのフィードバックシートやった。開いた瞬間、「うわっ」と声が出た。正直、一瞬ムッとしたんや。自分の作品を否定されたような気分になったんやろな。
「良かったよ」が一番しんどい
でも、数日経って冷静に読み返してみると、健太のフィードバックはどれも的確やった。僕が漠然と感じてた違和感を、彼は具体的な言葉で言語化してくれたんや。
改めて思うのは、「面白かったよ」という一言だけの感想は、実は一番しんどいということや。具体的な批評がないと、どこを直せばいいのか分からんまま、不安だけが長引いてしまう。健太のフィードバックは、僕の作品を前に進めるための羅針盤になった。
怖がらず、今日ひとりだけに見せてみたらええ
もし、あなたがせっかく書き上げた作品を、誰にも見せられんままパソコンの中に眠らせてるなら、怖がらずに、今日ひとりだけに見せてみたらどうやろ。
年間30冊以上読むような、信頼できる友人を一人思い浮かべてみてほしい。「どこで読むのをやめたくなった?」って聞いて、Googleドキュメントでそっと渡してみる。きっと、あなたの作品は、そこから大きく動き出すはずや。
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