月商1.5倍の裏SNS営業術

画面の中の砂漠で、ひとりぼっち

深夜2時。部屋には私と、冷え切ったコーヒーのカップだけ。枕元でスマホが鈍く青白く光って、通知を待っているけれど、何も届かない。

さっきまで必死に、誰かに見つけてほしくて、自分を切り売りするようなメッセージを何人かに送ってた。でも、既読がついたまま返信のない画面を眺めていると、自分がどんどん透明になっていくみたいで。「私、ここで何してるんだろう」って、急に胸がぐちゃぐちゃして苦しくなるの。

言葉を差し出すということ

以前の私は、とにかく「何かを売らなきゃ」って焦ってばかりだった。相手の心なんて二の次で、自分の存在を証明したくて必死だったんだと思う。でも、ある時ふと気づいたの。本当に欲しいのは、数字の増減じゃなくて、誰かと心が通うあのふわふわした安心感なんだって。

だから、今は「売りたい」という欲望を一度、深呼吸して殺してみることにした。相手が投稿した何気ない呟きの中に、隠された「寂しさ」や「叫び」がないか、耳を澄ますように言葉を拾い上げるの。ただの営業トークを送りつけるんじゃなくて、その人の日常にそっと寄り添うような返信をする。そう決めてから、霧が少しずつ晴れていく感覚があるの。

磁力に引き寄せられて

最近、無理に自分を売り込むのをやめたら、不思議なことが起き始めたの。プロフィールを今のありのままの自分に合わせて、言葉に少しだけ熱を込めるように変えてみただけ。それなのに、ずっと欲しくてたまらなかった「誰かからの反応」が、驚くような場所から届くようになったの。

以前の私なら、きっと小躍りして飛びついていたと思う。でも今は、その反応のひとつひとつが、以前とは全然違う意味を持って胸に響くの。「ああ、ちゃんと伝わったんだ」って。誰かに利用されるためじゃなくて、私の言葉が誰かの深い場所に触れられたんだって、そう思えた時、なんだかすごく静かな自信が湧いてきたんだ。

夜を泳ぐ、確かな手触り

画面の向こう側の相手に、私の言葉が届いている。その確信があるだけで、こんなに夜が穏やかに感じられるなんて思わなかった。数字を追うことをやめて、ようやく私は、自分の人生という荒波を自分で泳ぎ始めている気がする。

自分の心を守るために、冷たい言葉や誰かの都合のいい駒になるのはもう終わり。自分を大切にできない夜があっても、それはそれでいいの。でも、心だけは自分でちゃんと抱きしめてあげないとね。今はただ、この先どんな人が私の言葉に触れてくれるのか、静かな期待感がふんわりと胸を温めてくれているから。

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