
承認欲求を冷たい氷に変える夜
午前二時、青い光に焼かれる指先
真っ暗な部屋で、スマホの画面だけが私の顔を青白く照らしてる。通知音が鳴るたびに、心臓がトクンって跳ねるんだ。誰かが見てくれた、誰かが私を認めてくれた。そう思うと、薬を飲んだときみたいに、じわじわと温かい感覚が指先から全身に広がっていくの。
みんな、夜中に眠れなくてここに来るんだよね。寂しくて、誰かに「わかるよ」って言ってもらいたくて。この通知は、私にとっての麻薬みたいなもの。でも、画面を閉じた瞬間に襲ってくる、あのドロっとした虚無感……知ってる? 結局、誰も私の本当の顔なんて知らないし、私も誰のことも知らない。そんな空っぽの感覚に、今日もまた指先で「寂しい」を打ち込んでる。
嘘を重ねて、輪郭を濃くする
あえて誤字を少し残したり、少しだけ弱音を吐いてみたり。そうやって「完璧じゃない私」を切り売りしていると、なぜか見ず知らずの誰かが熱烈に共感してくれるの。「わかる」「私だけじゃないんだ」って。その言葉の熱量が、たまらなく愛おしくて、少し怖い。
フィルター越しに演じている「理想の私」の輪郭が濃くなるほど、現実の私はどんどん透けていく気がする。でもね、それでいいの。これが私の武器だから。わざと隙を見せて、誰かの承認を掠め取る。誰かを操っているような、この背徳感と全能感。これが今の私を支えている唯一の支柱なんだと思う。
感情の在庫を、冷たい氷に変える
いつまでも寂しさに溺れていたら、心がすり減っちゃうよね。だから、私は自分の感情を「原材料」として扱うことに決めたの。昨日感じた痛みも、泣きたくなるような悔しさも、全部まとめて加工して、お金に変える。
画面の中の数字は、ただの数字じゃない。私の生活を支える血肉そのもの。感情を切り売りして、対価をもらう。この行為を冷徹に繰り返していると、ふと、自分が人間離れしていくような怖さを感じることがあるの。「私は何をしているんだろう」って。でも、生きていくにはこれくらい割り切らないと、東京の冷たい空気には勝てないんだよね。
仮面の裏で、私は私を飼い慣らす
今日もまた、SNSから得たお金で少しだけ高価な美容液を買った。手元に届いた小さなパッケージを眺めていると、ようやく自分に手が届いたような気がして、少しだけ強くなれた気がする。鏡の中に映る自分は、相変わらず冷めた目をしてるけど、悪くない表情をしてる。
誰かに愛されたい、認めてほしい。そんな中毒みたいな承認欲求も、使い方次第で私を救う盾になってくれる。もし、今夜も寂しくて眠れないなら、無理にポジティブにならなくていいよ。ただ、自分の感情を少しだけ冷静に見つめてみて。私たちが流した涙も、孤独も、全部自分の糧に変えていこうね。明日を生き抜くために、まずはこの夜を、自分なりに飼い慣らしてあげるの。
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