47歳、未経験の職務経歴書

47歳、未経験の職務経歴書

夜中のキッチンで、冷え切ったコーヒーを口に含みながら、ぼんやりとパソコンの白い画面を見つめています。47歳、再就職への道のり。画面には「職務経歴書」の味気ないフォーマットが浮かんでいるけれど、カーソルがチカチカと瞬くたびに、自分の人生が空っぽな気がして胸がキュッとなります。

誰にも言えないけれど、本当はすごく怖いんです。「私に、何ができるんだろう」って。

深夜のキッチンの現実

深夜のキッチンは、私にとって唯一、自分自身と向き合える静かな場所です。家族と別居して、ひとりで生きる練習を始めてから、夜の時間がやけに長く感じます。

パソコンに向かう指先が少し震えるのは、寒さのせいだけじゃないはず。これまで家庭という場所に重心を置いてきた私にとって、社会の入り口に立つのは、まるで冷たい水の中に飛び込むような感覚です。「経歴がない」というだけで、まるで自分の人生まで否定されているような気がして、何度泣きそうになったことか。でも、コーヒーを一口飲んで、深呼吸。大丈夫、ここからが始まりなんです。

過去の残骸に名前をつける

職務経歴書を埋める作業って、単なる事務作業じゃないと思うんです。これまでの自分を振り返る、ちょっと切ない儀式。

「事務経験も、特別な資格もない」と思っていたけれど、書き出してみると意外なことが見えてきました。家庭を切り盛りしてきた工夫や、人との繋がりを大切にしてきた時間。それは立派な武器になるはず。過去の失敗や妥協だって、今の私を形作る大切なピースです。逃げてきた時間も、これからの私に必要な「寄り道」だった。そう思えたら、不思議と胸のつかえがポロポロと取れていくような気がしました。

自分へのラブレターとして

経歴書を書き進めるうちに、これは企業に向けた書類というより、自分自身へのラブレターなんじゃないかなって思うようになりました。「47歳まで、よく頑張ってきたね。これからは、もっと自分を大事にしようね」って。

未経験の職種へ飛び込むのは勇気がいるけれど、誰かの期待に応えるためじゃなくて、私が私らしく生きていくための地図を作るんだ。そう考えたら、真っ白だった紙が、なんだか温かいものに見えてきました。自分の歩んできた道に、自分で名前をつけていく。それだけで、少しだけ背筋が伸びる気がします。

明日への小さな覚悟

夜が明けてくると、窓の外が少しずつ白んできました。印刷したばかりの書類を手に取ると、ずっしりとした重みを感じます。これが私の、新しい世界への切符。

まだまだ不安だし、自信なんて100パーセント持てているわけじゃないけれど。それでも、昨日の私よりは少しだけ前に進めたかな。焦らなくていい。自分のペースで、一歩ずつ、静かに歩いていけばいいんだって、自分に言い聞かせています。さあ、今日は少しだけ早起きして、窓を開けてみようと思います🌸✨

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