OBSERVATION
2026-07-27

既婚者パーティー、4か月分の出費を全部並べてみた——25.8万円の内訳と見えてきたこと

既婚者パーティー、4か月分の出費を全部並べてみた——25.8万円の内訳と見えてきたこと

今月いくら使ったか分からない。そんな状態に陥ったとき、人はどれだけの浪費をしているのだろうか。既婚者パーティーやマッチングアプリの世界に足を踏み入れた人間なら、一度は似たような感覚に囚われたことがあるはずだ。一回あたりの参加費は1万円前後で、単発で見れば「まあ飲み会一回分か」と見過ごしてしまう。しかし、その甘い認識が数か月単位で積み重なったとき、財布の中身は確実に蝕まれていく。今回は、4月から7月にかけての約4か月間、アプリやパーティー関連にかかった全費用を記憶と明細から徹底的に洗い出し、その内訳を赤裸々に公開する。

明細を直視する恐怖

記憶とカードの明細を突き合わせて算出した総額は、258,000円という重たい数字だった。
一回あたりの少額な支出を軽視していた結果が、これだけの総額を生み出していた。
内訳を細かく分類すると、いかに計画性のない消費を繰り返していたかが見えてくる。

最大の割合を占めたのは、新宿、渋谷、銀座、横浜、恵比寿、池袋、四谷、大手町などの会場を巡った1次会のパーティー参加費で119,000円だ。
さらに、パーティー後の懇親会などの2次会で28,000円、マッチングアプリや出会い系サービスの月会費やアプリ内課金が50,000円に達している。
加えて、身だしなみを整えるためのエステ関連に15,000円、オフ会形式のカラオケイベントに12,500円、通話課金や単発の店舗利用などのその他が33,500円という内訳になった。

膨らんでいく参加費

時系列で振り返ると、この支出がどのように加速していったのかがよく分かる。
最初は梅田の1万円、高槻の5千円といった、比較的小さな金額のイベントから始まった。
これが、いわば沼の入り口だったように思う。

そこから横浜や新宿での既婚者コンパへの参加が日常化し、5月には池袋の会場で「この人が運命の人かもしれない」と錯覚するような出会いがあった。
しかし、肝心の連絡先交換に失敗し、その悔しさがその後の行動を完全に狂わせた。
「あと一歩でうまくいったはずだ」という焦りから、大手町のパーティーに立て続けに参加し、割引券を使えるだけ使ってもなお通い続けるという、典型的なサンクコスト的行動に囚われていった。

その後は渋谷、四谷、池袋へと、ほぼ週1ペースでパーティーを渡り歩く時期が続いた。
並行して月額15,000円クラスのマッチングアプリ会費が固定費化し、通話アプリでの課金や、果ては出会いとは一切関係のないAIチャットサービスへの12,000円の課金まで発生していた。
服を買うときは何千円かの違いで散々迷うのに、この世界にいるときだけは金銭感覚が麻痺し、湯水のようにカードを切っていた自分に気付いて背筋が凍る思いがする。

投資と消費の分水嶺

同じ期間にお金を使ったとはいえ、支出の性質がまったく異なるものもある。
たとえば、毎月11,000円を2回支払ったボーカルスクールは、確実に自分のスキルとして身体に残っている。
また、レコーディング用に購入した2万円のコンバーターも、モノとして手元に残り、音楽制作という目的にしっかり寄与している。

代官山の整体については、回数券を使い切ったタイミングできっぱりと区切りをつけ、無駄な継続更新を避けることができた。
これらは自分の技術や健康を維持するための「自己投資」と言える。
一方で、パーティー参加費やアプリ課金の大半は、不確実な出会いに賭けただけの「消費」であり、実際に次のアポイントにつながった例はほぼゼロに等しかった。

とはいえ、完全に無駄だったかといえばそうでもない。
恵比寿のパーティーでは音楽に関する価値観を共有できる仲間とのつながりが生まれ、横浜の会場では運営担当者といまだに連絡を取り合う関係性ができた。
金銭的なリターンはゼロだが、人間的なネットワークという意味では、かすかな収穫があった会場もあったことは正直に書いておきたい。

ランニングで切り替える

25万8千円という具体的な数字を並べてみて痛感したのは、「一回あたりは大した金額ではない」という錯覚の恐ろしさだ。
この感覚が積み上げの実感を鈍らせ、気づけばまとまった金額をドブに捨てるような結果を招いていた。
服の買い物には厳しく財布の紐を締めていた人間が、見知らぬ人との出会いの場にはこれほどの額を投じていたという歪みは、家計にとっても大きな痛手だった。

今は、この泥沼のようなサイクルから一切の距離を置くことに決めている。
代わりに始めたのが、ランニングを中心とした運動だ。
身体を動かし、汗を流すことでストレスを発散する別の手段へ完全に軸足を移行した。
日々の生活リズムを健全な状態に戻し、無駄な焦りや孤独感から来る衝動的な出費を抑え込む生活を送っている。

次に自分の収支を振り返るときは、この4か月間の散財と比べてどう変化したか、数字できちんと見比べられるようにしておきたい。
無計画な消費に頼るのではなく、まずは自分ができる小さな一歩として、日々の生活習慣を整えることから地道に始めてみようと強く決意している。

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