
思考を強制終了する、漆黒の四畳半
淀川の風に吹かれて、考えるのをやめた日
夕暮れの淀川は相変わらず綺麗やけど、目に入る情報の多さに、ふと息が詰まることがある。イヤホンから流れる音楽も、誰かのつぶやきも、今はただの「ノイズ」にしか聞こえへん。
そんな時、ふと頭をよぎったのが「暗闇」やった。ただ暗いだけじゃなくて、何ひとつ情報が入ってこない、物理的に遮断された空間。考えることを強制的にやめるための場所が、今の私には必要やったんかもしれん。
漆黒の箱、あるいは脳の再起動
扉を閉めた瞬間、重たい音が響いて、世界から音が消えた。それまでの雑多な日常が嘘のように、視界は完全に漆黒に塗りつぶされる。
最初は底なしの不安に襲われた。自分の存在さえ曖昧になるような感覚。やけど、不思議と鼓動の音だけが驚くほど大きく、鮮明に聞こえてくる。視覚が奪われることで、意識が自分の内側へ、内側へと引きずり込まれていくような不思議な体験やった。
負荷が連れてきた、遠い記憶の残像
ただ暗闇にいるだけじゃなくて、そこで筋肉に負荷をかけてみた。暗闇の中、重みに耐える身体の感覚だけに集中する。すると、不思議と心の中の雑音が消えていくんよ。
意識が研ぎ澄まされて、遠い昔の記憶がふと蘇ってきた。必死に何かを追いかけていた頃の、純粋な焦りや喜び。意識の輪郭がはっきりしてくるというか、余計なものが削ぎ落とされて、自分が本当に大切にしたかったことが、暗闇の中で浮き彫りになってきたんや。
扉の外の、少しだけ鮮やかな世界
扉を開けて外に出ると、夕方の街の光がいつもより何倍も鮮やかに見えた。さっきまで気になっていたはずの通知も、今はどこか遠い世界の出来事みたいや。
いつも見ているはずの川沿いの風景が、まるで映画のセットみたいに新鮮で、少しだけ視界がクリアになった気がする。「ああ、ええもん見つけたわ」。思わず独り言が漏れた。自分を取り戻すために、あえて真っ暗な場所へ行く。これって、意外と現代人にとって必要な休息なんかもしれんな。皆さんは、自分をリセットするためにどんな場所へ行きますか?
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