RSI28という数字を見た日
ベランダの鉢植えに水をやりながら、正直しばらく画面を見つめてしまった。「売られすぎ」とされる30を下回った状態が、その時点で3営業日続いていた。
18万円で買えた理由
2026年6月24日終値で加賀電子は1株1,780円。100株単元だと178,000円で、これまで手が出せなかった値がさ株ではなく、20万円以下で買えるところまで下りてきていた。
同業の菱洋エレクトロ(8068)やマクニカホールディングス(3132)と比べても、PBRは0.9倍前後まで沈んでいたようだ。半導体商社セクター全体が調整局面にあるらしい、というのはニュースというより自分の口座残高の推移で実感した部分が大きい。
加賀電子の2026年3月期営業利益は前年比12%減。ただ在庫調整の一巡が2026年後半に見込まれるという指摘もあり、業績が完全に崩れているわけではなさそうだと感じた。
菱洋・マクニカとの温度差
比較検討の過程で目についたのが、同じタイミングでPER8倍台まで売られていた菱洋エレクトロだった。配当利回りは4.1%まで上昇していて、逆張り候補としては十分魅力的に映る。
東京エレクトロン デバイスも含めて3社ほど画面に並べて眺めていたが、結局最初に手を出したのは加賀電子だった。理由らしい理由はなく、一番早くRSI30割れを確認できた銘柄だったからだと思う。
余談だけど、この週末は投資と関係なく本棚の整理をしていて、5年前に買って読んでいなかった文庫本を3冊発掘した。RSIのチャートより先にそっちを読み終えてしまったのは、我ながら意外だった。
買った後、どうなったか
SBI証券のアプリから1,750円の指値を入れて、約定したのは1,762円。含み損を抱えた経験は何度もあるが、自分から下げているところに買いに行くのは今回が初めてだった。
翌週、株価は1,910円まで戻し、含み益は約8.4%になった。ただこれが逆張りの成功例と言えるかどうかは、正直まだ判断がつかない。過去5年分のデータをざっくり検証すると、RSIが30を割った半導体商社株が20営業日後にプラスへ転じていた確率はおよそ64%だったという話も見かけたが、加賀電子自体はRSI28到達後もさらに3営業日下げ続けていて、教科書通りには動かなかった。
楽天証券でも似た条件の銘柄をスクリーニングしてみたが、値動きの荒さや情報量の少なさを考えると、今回のケースをそのまま次に当てはめていいのかは慎重に見たいところだ。景気敏感株だから逆張り向きではないとよく言われるが、在庫調整の局面ではメーカー株よりむしろ商社株の方が下値が堅いのかもしれない、という感触も今回は得られた。
次に同じ場面が来たら
損切りと買い増しの線引きは、今もはっきりした基準を持てていない。RSIやMACDを勉強しても、実際の売買判断に落とし込むところで毎回立ち止まってしまう。
それでも今回、数字と比較対象を並べたうえで一歩動いてみたことは、自分にとって小さな区切りになった気がする。次に似た局面が来たときは、今回のメモを見返しながら、もう少し落ち着いて判断できたらと思っている。