子供へ資産承継!法人×配当の最適解

昨日の晩飯時、大学に通う長男が珍しく改まった顔で「将来、親父の会社を継ぐってプレッシャーに感じる時がある」とポツリと漏らしました。普段は明るい奴だけに、その一言には重みがありました。

私が死んだら、積み上げてきた資産の半分近くが相続税で持っていかれる。そんな「国家による収奪」をただ指をくわえて見ているのは、経営者としてどうしても納得がいきません。かといって、若いうちに丸ごと贈与して、金に目がくらんだ子供に食い潰されるのも御免です。

法人という名の金庫を作る

私は机に向かい、改めて電卓を叩きました。個人で資産を抱え続ける限界と、法人を活用した資産管理のシミュレーションです。

結局、私がたどり着いたのは「資産の器」としての法人活用でした。会社を単なる事業の箱としてだけでなく、資産承継のコントロールタワーにする。持株会社に近い形に再編すれば、私自身の支配権は維持したまま、資産の評価額を圧縮し、次世代へバトンを渡す道が見えてきます。

夜中の静寂の中で数字をいじり続ける時間は、冷徹なようでいて、実は子供の未来を設計するための温かい作業なのだと自覚しています。

渡すのは金か、知恵か

ただ現金を積み増すだけでは、彼らのためになりません。むしろ、配当という形で少しずつ、しかし確実に資産を移転させる方針に切り替えました。

毎年の配当政策を通じて、なぜこの利益が出るのか、どうやって税金をコントロールしているのかを子供に教え始めました。最初は顔をしかめていた息子も、「自分の資産がどう動いているか」という視点を持つと、投資に対する考え方が少しずつ変わってきたようです。

「金は働かせるものだ」という私の哲学を、口先だけでなく、仕組みとして体験させる。これが、単なる相続以上の教育だと信じています。

珈琲の苦みが変わる朝

今朝、窓の外の景色を眺めながら珈琲を飲んでいたら、不思議といつもより少しだけ味が軽やかに感じられました。

これまで相続税の計算のたびに感じていた重苦しさが、少しだけ「戦略の実行」というワクワク感に塗り替えられたのかもしれません。もちろん、税務上のガードレールは常に変わり続けます。戦いはこれからが本番ですし、法人の再編にはまだ課題も山積みです。

ですが、今は次の投資先を探す目が、以前よりも少しだけクリアになった気がします。経営者として、そして父親として、今のこの配置が、数年後にどう化けるのか。今はただ、その過程を楽しもうと思っています。

※当記事は筆者の個人的な体験と見解に基づくものです。実際の相続や税務に関する具体的な判断は、必ず税理士等の専門家にご相談の上、ご自身の責任において行ってください。

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