東京都健康長寿医療センター研究所の記事「家族をケアする:毎日の生活という文脈での家族介護を考える](https://www.tmig.or.jp/research/news/nid00000615.html)」(2022.05.01掲載)に、ほぼ同じ場面が出てきました。夕食後に食べ物を探す母の行動は、本当に空腹なのか、食べたことを忘れたのか、不安なのか、外からは分からない。記事はそう書いています。身に覚えがありすぎて、読みながら苦笑いしました。
要介護の人は、毎日同じではない
同じ記事によると、要介護の人の情緒や認知・生活機能は毎日の生活の中で変動し、家族はその変動に直面しています。家族は行動や発言から「状態を推測」して対応を試みますが、正誤を確認できないことも多く、トライアンドエラーが続くそうです。
記事で私がはっとしたのは、家族が変動の責任を自分に背負いやすいという指摘でした。筆者の見立てですが、母の機嫌が悪い日に「私の声かけが悪かった」と思い込んでいた私は、まさにこの状態だったと思います。
手続きは、家族の仕事として数えられている
記事では、家族の役割として服薬管理、買い物、受診の付き添いに加え、医療や介護保険サービスの調整、医療・介護従事者との面談、書類手続きが挙げられています。
制度の背景も記事にあります。介護保険を導入した当初は250万人程度だった要介護高齢者は、現在700万人に達しようとしているとされ、出典は[厚生労働省の介護保険事業状況報告です。手続きが多いのは、それだけ家族が制度の隙間を埋めてきた結果だと私は見ています。これは筆者の見立てです。
記事では、家族が担う負担の大きさは、経済的な余裕や頼れる人、相談できる専門家がいるかどうかで変わるとも書かれています。私が一人で抱えていると感じるのは、この「頼れる先」が少ないからかもしれません。
費用は、この記事では書けない
ここは正直に書きます。今回の資料には介護サービスや手続きの金額が載っていないので、費用感の数字は出せません。ネットで見かける金額を借りてきて書くことはしません。
また、今回の依頼には単身赴任の孤立や日常ルーティンのテーマが含まれていましたが、私自身は単身赴任の経験者ではありません。資料で確かめられた内容も、家族介護の日々の変動と手続きの話までです。厚生労働省のPDFも本文がテキストとして読めなかったため、中身は確認していません。
明日の朝、まずメモを一枚
資料を読んで、私が今週から試すのは一つだけです。母が「お腹が空いた」と言った時刻と、その前に何を食べたかを、三日分メモ帳に書いてみます。
答えが出るとは思っていません。ただ、推測の材料を自分の手元に残しておけば、夜の一言に責任を全部背負わずに済むかもしれません。明日の朝、電話の向こうで母が何を言うか分からないまま、まずはそのメモを見返すところから始めます。
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