36歳、鏡の中の「母ではない私」と出会うために買った3,000円の特別な口紅

36歳、鏡の中の「母ではない私」と出会うために買った3,000円の特別な口紅

朝の洗面台は、いつも戦場です。子どもたちの着替えを手伝い、朝食の片付けに追われ、ふと顔を上げた鏡の中に映るのは、どこか疲れた「誰かの母」の顔。子どもに汚された服の裾を気にして、ゆっくりメイクをする余裕なんてない。そんな日常が当たり前すぎて、自分の素顔を直視することすら、なんだか罪深いような気持ちになっていました。

メイクをしても消えない疲労感。結局、忙しさに負けてポーチの肥やしになるデパコスたち。そんな自分に自己嫌悪を抱く日々が続いていました。

新宿、30分間の武装契約

先日、そんな日常の殻を破りたくて、久しぶりに一人で百貨店へ足を運びました。選んだ場所は、伊勢丹の化粧品フロア。張り詰めた空気の中、あえてタッチアップはせず、直感だけを頼りに歩き回りました。

「これだ」と思った一本を手に取り、レジへ向かうまでのあの高揚感。3,000円という金額は、私にとって日常と非日常の境界線です。誰かのためではなく、自分のためだけに選び取ったその選択が、受動的だった毎日に少しだけ能動的なスイッチを入れてくれた気がします。

そういえば、帰りに地下のデパ地下を通り過ぎたとき、並んでいたケーキがあまりに美味しそうで思わず立ち止まってしまいました。結局買いませんでしたが、ただ「自分のために選ぶ」という行為自体が、今の私には何よりの栄養剤だったのかもしれません。

鏡の中の「母ではない私」

バッグに忍ばせた、重厚なパッケージ。それを開くたびに、少し背筋が伸びるのを感じます。

今回選んだのは、肌馴染みの良い血色感重視のカラー。鏡を見るたびに、ふと「母」というラベルが剥がれ落ち、ただの「私」としての輪郭が浮かび上がる瞬間があるんです。粘膜カラーがもたらす内側からの血色感は、若作りとは違う、自分自身を丁寧に扱うための静かな自信をくれました。

余談だけど、最近のメイク用品って本当によく考えられていて、どれを選んでも失敗はしないのかもしれない。でも、結局一番大切なのは「今日、私は自分のためにこれを選んだ」という事実に他ならないんですよね。

私という情欲への再点火

この口紅を塗る行為は、誰かに見せるためではありません。朝、鏡の前で少しだけ時間をかけて自分の肌に色を乗せる。その儀式は、20年前、何も怖がらずに好きな服を着ていた頃の自分を少しだけ思い出させてくれます。

毎日使うものだからこそ、少しの背伸びが日常を格上げしてくれる。高い投資だと思っていたけれど、鏡の中の自分と毎日向き合うための「許可証」だと思えば、安いものだったのかもしれません。

明日からは、いつもより少しだけ丁寧にリップを塗ってみようと思います。そうして明日へのかすかな渇望を抱きながら、また一日を始めたい。皆さんも、鏡の中の自分に小さな嘘をついてあげることから、始めてみませんか。

🛒 おすすめ商品

  • YSL ラブシャイン リップスティック / リップ 口紅 メイク / イヴ...
    YSL ラブシャイン リップスティック / リップ 口紅 メイク / イヴ...
  • ボビイ ブラウン リュクス リップスティック | 口紅 リップ 落ちない ...
    ボビイ ブラウン リュクス リップスティック | 口紅 リップ 落ちない ...
  • YSL ラブシャイン キャンディ グロウ バーム / リップ 口紅 / イ...
    YSL ラブシャイン キャンディ グロウ バーム / リップ 口紅 / イ...
  • キヌケアヌード グリーム リップ 口紅 コスメ メイク shu uemur...
    キヌケアヌード グリーム リップ 口紅 コスメ メイク shu uemur...
  • キヌケアヌード リップ 口紅 コスメ メイク shu uemura シュウ...
    キヌケアヌード リップ 口紅 コスメ メイク shu uemura シュウ...