OBSERVATION
2026-07-23

γ-GTPを下げるか晩酌を楽しむか。50代の健康診断で功利主義と徳倫理学を本気で比較してみた
先日、健康診断の結果が届きましてね。封筒を開ける手が、どうにも重かったのを覚えています。案の定というか、やっぱりというべきか、γ-GTPの数値が120 U/Lを超えていたんです。

医者からは「禁酒してください」と、まるで判決を言い渡すかのように一言。その言葉が、私の心にずしりと響きました。仕事終わりのビールやハイボールが、私にとってどれだけ大切なものか、先生には伝わらなかったのでしょう。窓の外を見上げたら、ちょうど夕日が沈むところで、なんだか自分の人生の楽しみまで沈んでいくような気がしたものです。

まさか、あのγ-GTPが…!50代の私を襲った『晩酌の危機』と、その後の本音

正直なところ、「禁酒」の一言で納得できるほど、人生は単純ではありません。何度かノンアルコールビールも試してみましたよ。アサヒの『ドライゼロ』やサントリーの『オールフリー』など、スーパーで手に入るものは一通り。でも、どうも「安っぽい味」に感じてしまって。結局、本物の酒に手が伸びてしまう。そのたびに、自己嫌悪と罪悪感に苛まれる日々でした。

職場の同僚たちと話していても、みんな似たような悩みを抱えているんですよね。「休肝日、ちゃんと取れてる?」なんて聞くと、苦笑いするばかりで。健康も大事だけど、日々のささやかな楽しみまで奪われるのは、なんだか違う気がするんです。

『禁酒』の一言じゃ納得できない!僕が哲学に晩酌のヒントを求めた理由

「休肝日を連続2日作らなければ肝臓は休まらない」という話もよく聞きますが、私の感覚では、それだけが絶対のルールではないように感じていました。本当にそうなのか、色々と調べてみたのですが、専門家の間でも意見が分かれることが多いと見られます。医者の「禁酒」という精神論だけでは、なかなか行動に移せない。もっと論理的で、自分を納得させられる理由が欲しかったんです。

そこで、ふと思いついたのが、学生時代に少しだけ触れた「哲学」でした。ベンサムの提唱した『功利主義』、つまり「全体の快楽総量を最大化する」という考え方。そして、アリストテレスの『徳倫理学』、「理想の自己像を追求する」という視点。これらを、まさか自分の晩酌問題に応用することになるとは、当時の私には想像もできませんでしたね。

なぜ晩酌に哲学なのか、と思われるかもしれません。でも、これは「どうすれば一番幸せになれるか」「どうすれば理想の自分に近づけるか」という、人間にとって普遍的な問いかけなんです。単なる我慢ではなく、もっとスマートに、そして満足感を得ながら健康と向き合えないか。私はこの二つの考え方に、そのヒントがあると感じたのです。

晩酌の『快楽』を最大化し、γ-GTPを抑える!実践した2つのアプローチ

哲学的な視点を取り入れて、私が実際に試したのが、次の二つのアプローチです。

# 功利主義的アプローチ:快楽総量を最大化する『ダブリング法』

これは、晩酌の「快楽」を最大限に引き出しつつ、身体への負担を最小限に抑える方法です。具体的には、1日の純アルコール摂取量を20g以下に抑えること。これはビール中瓶1本程度に相当します。そして、本物のアルコール飲料とノンアルコール飲料を交互に挟む『ダブリング法』を実践しました。

ノンアルコールビールについては、以前は「安っぽい」と感じていましたが、工夫次第で満足度を高められることに気づきました。例えば、アサヒの『ドライゼロ』はキレがあり、食事によく合いますし、サントリーの『オールフリー』はフルーティーさがあるので、気分を変えたい時に良いと感じました。冷えたグラスに注ぎ、香りを楽しみながら飲むと、意外と悪くないものです。

そして、飲酒時間を「ダラダラと2時間」から「濃厚な30分」に縮小しました。これだけで、翌朝の宿酔感がなくなり、日中の集中力が格段に上がったんです。この方法を約30日間続けた結果、私のγ-GTPは30〜50%程度低下したように見られます。完全禁酒しなくても、これだけ数値が改善する可能性があるのかと、正直驚きました。

# 徳倫理学的アプローチ:理想の自己像を追求する『週2回の儀式』

もう一つは、より精神的な満足感を追求する徳倫理学的アプローチです。私は「毎日ダラダラと飲む悪徳」を捨て、「週2回(火・木曜)は高級なクラフトビール『よなよなエール』を1缶だけじっくり味わう思慮深さ(徳)」を養うことにしました。

1缶350円ほどの『よなよなエール』を、お気に入りのグラスにゆっくり注ぎ、豊かな香りを楽しみ、一口ずつ丁寧に味わう。この「じっくり味わう」という行為は、単なる飲酒を超えて、自分へのご褒美であり、心を満たす儀式になりました。量ではなく質にこだわることで、精神的な満足感が格段に高まったのです。

実践前と実践後の変化を、比較しやすいようにまとめてみました。

| 項目 | 実践前(平均) | 実践後(功利主義的アプローチ) | 実践後(徳倫理学的アプローチ) |
| :------------- | :----------------- | :----------------------------- | :----------------------------- |
| 飲酒量(純アルコール量) | 40g/日以上 | 15g/日以下 | 週2回、10g程度/日 |
| γ-GTP | 120 U/L | 60-80 U/Lに改善(推測) | 60-80 U/Lに改善(推測) |
| 快楽度 | 80%(罪悪感あり) | 80%(罪悪感なし) | 90%(高い満足感) |
| 翌朝の体調 | だるいと感じることが多い | スッキリ | スッキリ |

γ-GTP改善はゴールじゃない。僕がこの先も山に登り続けるために見つけた『自分軸の晩酌ルール』

γ-GTPの数値が改善したことで、翌朝のスッキリ感は格段に増しました。おかげで、週末の登山でも足取りが軽くなったように感じますし、日中の仕事への集中力も向上しました。これは、単なる数値改善以上の、生活の質の向上だと実感しています。

私の体験から言えるのは、「休肝日を連続2日作らなくてもγ-GTPは十分に下がる」可能性があるということです。大切なのは、自分の体と正直に向き合い、無理なく続けられる「自分軸の晩酌ルール」を見つけること。功利主義と徳倫理学、どちらか一方に偏るのではなく、それぞれの良いところを取り入れたハイブリッドなアプローチが、私には合っていました。

健康診断の数値改善は、決してゴールではありません。それは、私がこれからも大好きな山に登り続け、人生を謳歌するための大切な一歩なのです。何歳になっても、自分の行きたい場所へ自分の足で歩いていける喜び。そのために、私たちは自分の体と上手に付き合っていく必要があるのでしょう。

あなたにとって、何が一番大切ですか? 晩酌の楽しみを完全に諦めることなく、健康と満足感を両立させるための「自分なりの落としどころ」は、どこにあるでしょうか。私もまだ探求の途中ですが、この経験が、同じ悩みを持つ誰かのヒントになれば嬉しいです。

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