OBSERVATION
2026-08-25

秋の丹沢縦走に向けて見直した装備と、雨上がりの泥濘対策で失敗したこと

秋晴れの空気が心地よくなってきたこの頃、やっぱり足が向くのはお馴染みの丹沢・大倉尾根や。でもな、先日の塔ノ岳から蛭ヶ岳までの縦走は、ちょっと甘い考えを木っ端微塵に打ち砕かれる山行になったんやわ。

赤土の泥濘路に足元をすくわれた朝

天気予報はきれいな秋晴れやったんやけど、問題は前日までの雨量やった。前夜までに30mmを超えるまとまった雨が降っていて、丹沢の主稜線、特に花立山周辺の赤土の粘土質はすっかり水分を含んでヌルヌルの泥濘路に変貌しとったんや。

普段ならサクサク登れる区間なんやけど、ソールパターンが浅いトレランシューズで入ったもんだから、一歩進むごとにズルッと滑る。摩擦係数が平時の半分以下に落ちてる感覚で、これじゃあまともにコースタイム通り歩けるわけがない。紅葉の景色を楽しむ余裕なんて一瞬で吹き飛んでしもうたで。

軽装化を優先してスパッツを削った代償

今回の山行では「できるだけ荷物を軽くしよう」って欲が出て、ザック総重量を4.8kgまで削ったんや。その代わりにと省いたのが、モンベルの「GORE-TEX ライトスパッツ」やった。これがもう、大失敗やったわ。

ローカットのシューズにゲイターをつけなかったもんだから、歩くたびに跳ね上げられた泥が靴の隙間から容赦なく侵入してくる。靴の中に泥と水分が溜まって、足首周りの重量が増したうえにフリクションが完全に効かなくなった。結果的に下半身の疲労度が普段より40%も増加して、蛭ヶ岳にたどり着くころには足がパンパンに笑いっぱなしやった。

世間では「UL(ウルトラライト)装備こそ正義」みたいに言われることが多いけど、丹沢の粘土質の泥を舐めたらあかん。自分の財布から身銭を切って色んなギアを試してきたからこそ分かるんやけど、こういう湿気の残るコースで防水ゲイターやしっかりしたシューズカバーをケチるのは、ただの無謀な軽量化やったって痛感したわ。

濡れたダウンと冷え込む山頂の教訓

さらに追い打ちをかけたのが、ザックの防水対策や。軽量化を言い訳に防水のザックカバーまで省いてしもて、樹林帯の濡れた枝をかき分けながら登ったせいで、ザックの生地がじっとりと湿気を吸ってしまった。

その中に入れていた予備のダウンジャケットが湿気を含んでしまい、標高が上がって気温12℃まで下がった山頂付近で羽織った瞬間、全く温かくならへんどころか冷えが体に直撃したんや。汗冷えと相まって、一気に体がブルブルと震え出す始末やで。自然の厳しさを舐めてかかると、こういうところで一気にしっぺ返しをくらうんやな。

山の不条理を受け入れて歩くということ

山を歩いてると、自分の思い通りにならないことだらけや。天気予報が晴れでも足元は泥だらけやし、荷物を軽くしたつもりがかえって自分の首を絞めることだってある。

でもな、そういう失敗を一つひとつ自分の体で味わうからこそ、「次はどう装備をリビルドすべきか」っていう現実的な答えが見えてくるんやわ。日々の仕事や慌ただしい日常から離れて山に登っとるつもりでも、結局は自分の判断の甘さと向き合う場所になっとる。そういう不格好な試行錯誤の積み重ねこそが、歳を取っても山に通い続ける醍醐味なんやろな。

次の週末へ向けて

今回の痛い失敗ですっかり学んだから、次の週末の山行に向けてさっそく装備棚を見直しとるところや。泥濘対策のゲイターは絶対に省かんし、ザックカバーの防水性も出発前にしっかりチェックし直すで。

完璧にいかんからこそ、山は面白い。皆さんも秋晴れの予報に油断せず、足元の泥と冷え対策万全で次の山に向かってな。安全第一で、ええ山行にしようや。

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