最近、ワイの家では、週末の過ごし方がちょっとマンネリ気味やったんや。子供らはもう独立して、夫婦二人きりの時間が増えたんやけど、気づけば奥さんと並んでテレビ見てるか、ワイが山道具の手入れしてるか、そんな感じやったな。丹沢の大倉尾根を登って降りて、ビールをプシュッと開ける瞬間は最高やけど、それだけやと日常に足りひんもんがあるんやろか。

ある日、奥さんがスマホを見ながら「健司さん、これ面白そうやない?」って言うてきたんや。見せられたんは、地元の「手作り工房モクモク」っていうとこのソーセージ教室の案内やった。最初は「ソーセージ?そんなん、スーパーで買うもんやろ?」って思ったんやけど、奥さんの目がキラキラしてたから、まあ、たまにはええか、と。

手先の不器用でもモクモクの頂きへ

「モクモク」のソーセージ教室は、夫婦ペアプランで 9,800円。時間はたったの 3時間 やけど、約 1.2kg ものソーセージを持ち帰れるっていうから、なかなかお得やと思ったんや。登山でええギア買う思えば安いもんやで。

教室に着いたら、エプロンつけて、手をしっかり洗う。山に入る前の準備と一緒やな。講師のお兄さんが「まずは豚肉と背脂の黄金比率から説明しますね」って言うて、 豚肉8割、背脂2割 が一番ジューシーで美味しいって教えてくれたんや。なるほど、山で行動食のバランス考えるのと似とるな。脂はエネルギー源やから、適度なバランスが大事やねん。

ミンチにした肉に塩、砂糖、それにGABANのスパイスを混ぜて、こねる作業は、思ってたより力仕事やったわ。まるで、大倉尾根の急登を登るみたいに、じわじわと筋肉に効いてくる感じやな。奥さんと二人で、あーでもないこーでもないって言いながら、ひたすらこねる。

そして、いよいよ 腸詰め の工程や。腸詰機っていうのがあって、これを使えば、 初心者でも1kgの肉を30分くらいで詰められる らしいんや。ワイ、不器用やから最初は心配やったけど、意外とスルスルと肉が腸に入っていく。まるで、沢登りでロープを操るみたいに、コツを掴めばスムーズに進むもんやね。奥さんと笑いながら、長いソーセージがどんどんできていくのを見てたら、なんか童心に帰った気分やったわ。

最後に、 桜チップを使った熱燻 や。約 60℃を2時間 保つのがポイントらしい。山でのテント泊で、火加減を調整するのに似てるな。完成したソーセージを見た時は、丹沢の頂上から見下ろす景色と同じくらい、いや、それ以上の達成感があったかもしれへん。奥さんも「健司さん、やったね!」って、ええ笑顔やったわ。

我が家のキッチンが『燻製小屋』に

教室で学んだことを、早速自宅で試してみたくなったんや。山道具を選ぶみたいに、自宅で使える燻製器を色々調べてな。結果、 SOTO ST-129 スモークポットIH っていう卓上スモーカーに決めたんや。これ、平均 7,500円 くらいで買えるんやけど、IH対応で使いやすいし、手入れも楽やねん。登山用のクッカーを選ぶ時と同じで、機能性と手軽さ、そして信頼性が決め手になったわ。豚腸はネットで 20mが約1,500円 くらいから買えるから、初期投資としてはそんなに高くつかへんね。

教室で教わった熱燻法とこのスモーカーを組み合わせたら、自宅でも 約2時間 でしっとり本格的な熱燻ソーセージが完成するんや。肉の選定から燻製まで、全部自分でやるから、市販のソーセージがどんな風に作られてるか、ちょっと気になったんやわ。

ちょっと調べてみたら、一般的な市販ソーセージには 約10種類もの添加物 が含まれることがあるらしいんや。保存料とか着色料とか、色々入っとるみたいやな。でも、手作りソーセージなら、使うのは 塩、砂糖、香辛料のみ で十分やねん。これだけで、添加物を 90%以上も削減 できるんやから、子供が遊びに来た時でも安心して出せるわな。

| 項目 | 市販ソーセージ | 手作りソーセージ |
| :----------- | :-------------------------------------------- | :-------------------------------------------- |
| 添加物 | 約10種類(保存料、着色料、結着剤など) | 塩、砂糖、香辛料のみ |
| 材料の透明性 | 製造元任せ | 自分で選定(精肉店で豚肉、背脂を直接購入) |
| コスト | 100gあたり約150〜300円くらい(ブランドによる) | 100gあたり約100〜150円くらい(肉の質による) |
| 調理時間 | 加熱するだけ(数分) | 準備から燻製まで約3〜4時間(初回はもう少し) |
| 味・食感 | 均一で安定 | 手作りならではの個性が楽しめる、ジューシー |

自宅で初めて作った時、温度管理がちょっと難しくて、最初の方は焦げ付きそうになったんや。でも、山で焚き火の火力を調整するみたいに、換気扇の強さとかIHの温度を微調整しながら、なんとか成功したんや。失敗も経験やな。山で道を間違えた時と一緒で、次からはもっとうまくやれるって自信になるもんや。

丹沢の風が運ぶ、家族の笑顔と手作りの温もり

手作りソーセージを食卓に出した時の、奥さんや、たまに遊びに来る子供たちの笑顔は、何物にも代えがたいもんやで。特に孫が「じいじ、これ美味しい!」って言ってくれた時は、丹沢の頂上から最高の景色を見た時よりも、胸が熱くなったかもしれへん。

ソーセージ作りは、単なる料理やない。夫婦共通の新しい趣味として、日常に彩りを与えてくれたんや。一緒に肉をこねて、腸に詰めて、煙で燻す。その共同作業の中で、普段はあんまり話さへんようなことも、自然と会話が弾むんやな。まるで、夫婦で一緒に山に登ってるみたいや。

山に登るのも、ソーセージを作るのも、大事なのは「準備」と「道具への信頼」、そして「一歩一歩の確実な歩み」やと思うんや。そして、何よりも、その過程を楽しむ心やね。

旅って、遠くへ行くことだけやないんやな。日常の中に、新しい発見や挑戦を見つけることも、立派な旅やと思うようになったわ。手作りのソーセージから感じる「安心感」と「満足感」は、市販品ではなかなか得られへんもんやで。

どうやろ? 夫婦で新しい趣味、始めてみるのもええもんやで。まずは地元の教室を覗いてみるんもええし、いきなり卓上スモーカーをポチってみるのもアリやな。次の週末、あなたも何か新しい「頂」を目指してみぃひんか?