
「パパ、これめっちゃ美味しい!」って、普段そんなに会話せん娘が喜んで食べてくれてな。ホンマ、胸の奥がじんわり温こうなったわ。山に登って、クタクタになって帰ってきた後の達成感に似てるかもしれんな。
大倉尾根の下山後、帰宅してからの「もう一つの楽しみ」
丹沢の大倉尾根、通称「バカ尾根」を登り始めてもう15年になるんやけど、最近は下りで膝が笑うことも増えてきたわ。40代の頃はガンガン下れたのに、50代になると「無理は禁物」って体が教えてくれるんやね。でも、そんな山行の後の楽しみが、実はこの燻製なんやわ。
山で培った「効率よく、無駄なく」って考え方は、日常生活でも役に立つもんやで。特にこの燻製は、まさにそれ。昔は長時間いぶせばええもんやと思ってたけど、それじゃあ苦くなるだけなんや。山のルート判断と同じで、「引き際」が肝心なんやね。
山道具と同じ。使いこなせる道具だけを食卓に置く
山道具を選ぶ時と同じで、燻製器も「ホンマに使いこなせるか?」ってのが大事やで。場所取るだけのモンは、結局クローゼットの奥で埃かぶるだけやからな。UL(ウルトラライト)装備の考え方と一緒や。ワイが使ってるのは、LOGOSの森林 スモークタワーっちゅうやつなんやけど、これがまたええ仕事するんや。
コンパクトやから、ベランダに置いても邪魔にならへんし、温度管理も楽やから失敗が少ないんやわ。美咲も「これなら邪魔にならへんし、煙もそんなに気にならへんね」って言うてくれたから、家族の理解も得やすいんやろな。山道具もそうやけど、道具は正直やで。ええモンは命を守ってくれるし、食卓を豊かにしてくれる。
山を読み解くように、食材とチップの相性を読み解く
丹沢の尾根道を読み解くように、食材とウッドチップの相性を見極めるのも、燻製の醍醐味やね。ワイはいつも、SOTOのスモークチップスの桜、ヒッコリー、ブナの3種類を使い分けてるんや。これ、500gで500円くらいやから、お財布にも優しいんやで。
例えば、この前娘が喜んでくれたチーズは、ブナを使うんや。広葉樹の中でもタンニンが少ないから、チーズやナッツを燻製しても苦味が出にくいって言われてるんやね。サーモンには桜、ベーコンにはヒッコリーがええんやけど、ワイなりの使い分けをまとめてみたで。
| チップの種類 | おすすめ食材 | 特徴(おっちゃん談) |
| :---------- | :----------- | :-------------------- |
| 桜 | サーモン、鶏肉 | どんな食材にも合う万能選手やね。香りがしっかりつくから、美咲が好きなサーモンにはこれ一択や。 |
| ヒッコリー | ベーコン、豚肉 | 肉料理との相性が抜群やで。朝食のベーコンが、これ使うとホンマにレストランの味になるんや。 |
| ブナ | チーズ、ナッツ | 優しい香りが特徴やね。タンニンが少ないから、チーズの風味を損なわずに、ええ感じに仕上がるんや。 |
そういえば、この前、丹沢のヤマビルがまた増えてるって聞いたんやけど、今年の対策どうしようかなって考えとるんやわ。塩水スプレーとヒル下がりのジョニー、どっちがええんやろな。
「長時間=美味しい」という誤解を捨てる勇気
多くの人が「燻製は長時間いぶすほど美味しい」って思っとるかもしれんけど、それは大きな誤解やで。特に家庭用の小型燻製器やと、15分から20分程度の短時間加熱で十分なんや。長くやりすぎると、食材に苦味成分が付着してまうからな。
これ、山登りで無理して長く歩くのと同じやと思うんやわ。体力も経験も関係なく、無理は禁物。早めの撤退も勇気やで。ワイなんか、最近は下山時に膝が笑わんように、こまめに休憩挟むようにしてるんやからな。
短時間でしっかり燻香をつけるコツは、ウッドチップをアルミホイルで包んで、いくつか穴を開けることや。こうすると、煙がゆっくり出て、食材への着色が格段に深まるみたいやね。煙の滞留時間が20分くらい延長されるんやわ。このひと手間で、市販品より塩分を15%抑えた健康的で深みのある味になるんやから、やらな損やろ?
旅と日常を豊かにする工夫
山登りも、この燻製も、日々の生活を豊かにしてくれる「旅」やと思うんやわ。新しいルートに挑戦したり、新しい道具を試したり、あるいは新しい味を発見したり。それは決して大それたことじゃなくて、ちょっとした工夫や知恵で、日常がもっと楽しくなるんやね。
山で培った経験や知識が、意外なところで日常に活かされる。それがまた、ワイのモチベーションにも繋がっとるんやわ。
次の週末は、どんな香りに包まれようか
次の週末は、美咲と相談して、また新しい食材の燻製に挑戦してみようかなって思っとるんや。卵とか、ナッツとかもええかもしれんな。秋には、紅葉シーズンに合わせて難易度の高いルートを単独で走破する目標もあるし、その時のご褒美に、最高の燻製を作りたいもんやで。
みんなも、難しく考えんと、気軽に燻製の世界に足を踏み入れてみてはどうやろ?きっと、週末の食卓が、いつもと違う特別な空間になるはずやで。