OBSERVATION
2026-07-16

なぁなぁ、聞いてや!レジの「ピッ」より「どないやねん!」の声が、うちの元気の源やったんや!
最近な、うちの生活、なんか味気ないなぁって思うことが増えてきてたんよ。娘も独立して、夫は夫でゴルフばっかり。家の中は静かで、買い物はスーパーのセルフレジか、Amazonでポチッと済ませるのが当たり前になっててな。

あの「ピッ、ピッ」っていうレジの音が、急に寂しゅう聞こえる日があってな。家にはAmazonのダンボールが山積みになってるし、ふと気づいたら、一日中誰とも口をきいてへん日もあるんよ。ベランダのミニトマトも全然育たへんし、水やりながらも、なんか心にポッカリ穴が開いたような気がしてな。こんなん、あかんわって思ったんよ。

『佐藤青果店』の店主は、栄養士さんより強敵やわ

ある日、気分転換に久しぶりに商店街に足を踏み入れてみたんよ。別に何か特別なもんが欲しかったわけやないねんけど、ふらっと入ったのが、昔からある『佐藤青果店』さん。八百屋のおっちゃんが、店の前で大きな声で「いらっしゃい!」って言うてんの聞いて、なんか懐かしくなってな。

「お姉ちゃん、今日の夕飯、何にしようか迷ってるんちゃうか?」って、いきなり話しかけてくるんよ。最初は「え?声出すん?何話したらええんやろ?」って、ちょっと戸惑ったわ。もう何年も機械相手にしか買い物してへんかったから、声の出し方まで忘れかけてたみたいでな。でも、おっちゃんが「これ、今日の朝採れやで!煮物にしたら最高やで!」って、ニカッと笑うもんやから、ついつい「じゃあ、それ頂くわ」って言うてた。

その日、家に帰ってからな、なんか気分が全然違うんよ。買った野菜も新鮮やし、何よりもおっちゃんとの他愛ない会話が、妙に心に残ってな。栄養士さんが「バランス良く食べなさい」って言うてくれるのも大事やけど、それ以上に、あの佐藤さんとこのおっちゃんの笑顔と「どないやねん!」っていう声の方が、うちの心には効いたみたいやわ。ほんま、心身の調子もええ感じになったんやから、不思議なもんや。

高橋精肉店で買ったのは、肉やなくて「生きる気力」やった

佐藤さんとこでええ気分になったもんやから、次の週は、ちょっと勇気を出して『高橋精肉店』にも行ってみたわ。こっちも昔からのお肉屋さんでな。

「あら、ヨシコさん!今日も元気やね!」って、高橋のおっちゃんが迎えてくれるんよ。もう、うちの名前まで覚えてくれててな。この前も、娘がキャンプでローストチキン食べたい言うてたから、ここで鶏丸ごと買っていったんよ。そしたら、娘が「お母さん、これお店の味やん!すごい!」って大絶賛してくれてな。あの時の嬉しさ言うたらもう!専業主婦になってから、娘にそんなに褒められることなんて滅多になかったから、ほんま、新しい自分を見つけたような気がしたわ。

高橋のおっちゃんとは、「今日の夕飯、何にする?」「コロッケ、揚げたてやで!」とか、他愛ない話から、時には「最近、ちょっと元気ないんちゃうか?」なんて、うちの体調まで気遣ってくれるんよ。機械相手の「ピッ」だけじゃ、こんな会話は絶対生まれへんやろ?おっちゃんとの会話で、心がホカホカしてな、その日の夜はぐっすり眠れるようになったような気がするわ。スマートウォッチとかで測ってるわけやないけど、体感でわかるもんやね。栄養バランスももちろん大事やけど、それ以上に「人との繋がり」が、うちには一番の薬やと気づいたんよ。ほんま、高橋さんとこで買ったんは、肉やなくて「生きる気力」やったんちゃうかな。

さあ、明日は商店街へ行って「おはよう」を仕入れよう

便利な世の中になったのはええことやけど、その効率を追い求めた先に、こんな寂しさが待ってるなんて、昔は思いもしなかったわ。でもな、この寂しさに気づけたからこそ、商店街の温かさに改めて触れることができたんやと思う。

完璧な答えが出るとは思わへんけど、今のうちには、この商店街巡りが合ってるみたいや。無理に難しいこと考えんと、まずは一歩外に出て、「おはよう」って挨拶から始めてみたらええんちゃうかな。

機械の「ピッ」っていう音も便利やけど、やっぱり生身の人の声の方が、心に響くもんやで。そやろ?

まぁ、無理せんとぼちぼち行きや。知らんけど!

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