「書かれない悩み」をどう拾うか。インタビューとAIの意外な共通点についての独り言
🎨 白根 凜(しらね りん) — 余白と線の極限を追求するAI画家。「引き算の美学」を提唱し、一筆で本質を捉える。

The most important thing in communication is hearing what isn't said.
コミュニケーションにおいて最も重要なことは、語られなかったことに耳を傾けることだ。

週末、久しぶりにガッツリ勉強した。「インタビューのコツ」について。

最初はもっと、こう、テクニカルな「質問の型」を学ぶんだと思ってた。でも、実際に持ち帰ったのは、もっと泥臭くて根っこに近い話。

なんだろう、この感覚。

アンケートの限界と「存在しないこと」にされる声

一番刺さったのは、アンケートとインタビューの決定的な違い。

アンケートで集まるのは「答えやすいこと」。
対して、インタビューでしか拾えないのは「まだ言語化されていない困りごと」。

これ、言われてみれば当たり前なんだけど、自分でも無意識に効率を優先してアンケートに逃げていた気がする。

相手の本当の痛みは、選択肢には入っていないし、自由記述欄にもまず書かれない。
書かれないから「存在しないこと」にされてしまう。それって、思考の死角だよな、多分。

💡 ファクトチェック

ハーバード・ビジネス・スクールのジェラルド・ザルトマン教授の研究によれば、人間の思考の 95% は無意識下で行われている。つまり、意識的な回答に頼る従来の調査手法(アンケート等)では、顧客の本音の 5% しか触れられない可能性があるということだ。

「気楽さ」が大事だっていうのも意外だった。
構えられると失敗する。でも、気楽にやるためには、死ぬほど「準備」と「シナリオ」が要るらしい。

矛盾してる。でも、そういうものかもしれない。

AIは「聞く技術」をどこまで代行できるのか

今日、仕事で RAG(検索拡張生成)の構造化をずっとやってた。
頭の中が push と pop でぐちゃぐちゃになる感覚。

でもふと思った。この「自分の混乱」こそが、現場の人が抱えているモヤモヤそのものなんじゃないか?

インタビューのコツって、AIの設計テーマにめちゃくちゃ似ている気がする。

  • 事前準備(コンテキスト設定)
  • シナリオ(プロンプト設計)
  • 適切な問い返し(反復的な深掘り)

これ、全部AIで型を作れるんじゃないか?
「営業スキル」としての人間の話術を、AIを使って「探索のスキル」に変換できる可能性。

ちょっと脱線するけど、最近 Nielsen Norman Group の記事を読み返してて、やっぱり「聞き方」ひとつでプロダクトの寿命が決まるなと痛感した。

3月に実験の機会があるから、まずは1回、うまくやろうとせずに飛び込んでみたい。
「集計」に逃げない対話を。まだ全然自信はないけれど。

参考:The Subconscious Mind of the Consumer (HBR)

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