
161円台の攻防と、次世代へ残す「銭」の行方
介入の影に怯える市場
海外の金融アナリストたちは、口を揃えて「介入への警戒感がボラティリティを人質に取っている」と分析している。ファンダメンタルズだけを見れば、米国の経済的な優位性と、日銀の低金利政策の残滓を考えれば、円安が加速しても不思議ではない。だが、今の相場は理論ではなく、当局の「見えざる手」に対する恐怖で均衡を保っているに過ぎない。
5chの市況板を覗くと、案の定、退場者の阿鼻叫喚と、逆張りで命拾いした者の自慢話が入り乱れている。「介入はいつだ」と叫ぶ者たちは、おそらく資金の大部分をレバレッジで溶かしているのだろう。相場という荒波を「銭を働かせる場所」ではなく「ギャンブル」と捉えているうちは、どれほどテクニカル指標を磨いても、最終的には市場の養分になるのがオチだ。
経営者視点のポートフォリオ
最近、自身の会社の資産と個人のポートフォリオを徹底的に見直している。次世代へバトンを渡す際、ただ現金を残すだけではインフレや為替リスクに飲み込まれる。配当収入を最大化し、いかにして「働かなくても増える仕組み」を子供たちへ承継するか。それが今の私の最大の経営課題だ。
実は、最近ようやく念願の家庭菜園に少し手を出し始めた。庭の片隅で育てているミニトマトがようやく赤く色づき始めている。子供たちが興味なさそうに通り過ぎるのを横目に、私は「このトマトも投資と同じで、土壌(ポートフォリオ)と水やり(管理)を怠れば収穫はゼロだ」と心の中で呟いている。子供たちには、今のところこの面白さはまだ伝わりそうにない。
テクニカルの先にある戦略
話を相場に戻すと、現在のUSDJPYは160円という節目を意識しつつ、膠着状態にある。ボリンジャーバンドのスクイーズが収束し、次にどちらかへ大きく放たれる兆候が見えるが、個人投資家がこの「溜め」を待てるかどうかが勝負の分かれ目だ。焦ってエントリーすれば、ノイズに振り回されて終わる。
余談だが、最近GitHub Actionsで自動デプロイを組み始めた。プログラムも投資も、一度組んでしまえば勝手に仕事をしてくれるという点では本質的に同じだ。泥臭い手動トレードから少し距離を置き、システムで淡々と資産を守る方向に舵を切ったのは、年を重ねたおかげかもしれない。
完璧な答えを追い求めて
次世代への資産承継という重い命題に対し、今の私にはまだ完璧な回答はない。タックスプランニングの資料をノートに書きなぐりながら、日々試行錯誤を繰り返している。だが、重要なのは「答え」を出すことではなく、相場の狂気と向き合い続け、自分なりのロジックを磨き続けることだ。
161円台の空気を吸いながら、私は明日からの戦略を再考する。家族の未来を守るために、銭には極限まで働いてもらう。それが、いち経営者として、そして父親として、この荒れた市場を生き抜くための唯一の流儀だ。
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