判断材料は、スキルアップ研究所の記事(2025年9月4日更新](https://reskill.gakken.jp/4769))と、enja AIトークの公式サイト([enja AIトーク)です。前者は「プロモーションが含まれています」と明記されているので、推奨や比較には販売側の見せ方が入っている前提で読むべきだと考えています。
「今さら」は、脳の話より目的で決める
前者の記事は「英語学習は脳の健康維持に効果があることが医学的に示されています」と書いています。ただ、根拠として挙がっているのは2013年のインドでの研究です。二言語を使う人は認知症の発症が平均4.5年遅れた、という観察データで、研究の名前も掲載誌も記事には書かれていません。英語を勉強すれば発症が遅れる、とは言えません。筆者の見立てでは、脳の話は「頭を使う趣味になる」くらいに受け止めるのが妥当です。
記事が勧めるとおり、目的と期限を先に決めるほうが続きやすいと思います。「半年後の旅行」「1年後に簡単な会話」のように書いておくと、何を練習すべきかが見えてきます。記事にある「3ヶ月で挨拶や自己紹介、6ヶ月で基本会話」という目安も、あくまでアプリ記事の目安です。
無料と言われる中身を分けて読む
アプリの「無料」は、三種類に分けて見ると判断しやすくなります。
Talkfulは無料プランがあり、レッスン数やアバター、フィードバックに制限があります。7日間の無料体験もあります。ただし記事内には「全機能を制限なく利用できる」という書き方と「無料版では制限あり」という書き方が両方出てきて、区別が曖昧です。
Duolingoは基本機能が無料です。有料版のSuper Duolingoは1,990円/月、9,900円/年(税込)です。ELSA Speakは無料で約25レッスンだけ受けられ、体験は7日間です。
一方、AI英会話スピークとAI英会話スピークバディには無料プランがありません。スピークバディの体験は3日間(時期により1週間の場合あり)です。
enja AIトークは7日間の無料体験のあと、650円/月です。公式FAQには利用回数と時間の制限はないとあります。ただしこれは運営側の自己申告で、第三者による検証は見当たりません。
料金の数字は、そのまま信じない
料金は記事内で食い違っています。AI英会話スピークは、プレミアムの料金表示が月額1,800円、年額12,800円なのに、本文では「月額約2,500円」と書かれています。さらに比較表では1,650〜5,800円とされています。また、「AI英会話アプリの月額は2,000〜3,000円が相場」という記述は、同じ記事の比較表の範囲(825〜5,800円)と合いません。
筆者の見立てでは、このズレは「相場」という言葉の使い方が雑なことから来ていると思います。契約前には、公式サイトで最新の価格を必ず確認してください。
解約と自動課金は、先に確認しておく
気をつけたいのは解約です。AI英会話スピークバディは、Android版に自動課金があると記事に明記されています。体験期間内に解約しないと課金される可能性があります。
enjaの解約手順は、iPhoneなら「設定」からApple ID、サブスクリプションの順に進みます。Androidなら、Google Playストアのプロフィールから「お支払いと定期購入」に入ります。キャンセル後も次の課金日までは使えるとのことです。
体験終了の前日に、スマホのカレンダーに通知を入れておくのが一番確実だと思います。
今夜やること
最後に、今夜から始めるための具体的な一歩を書きます。
まず、目的と期限をメモに書きます。例えば「半年後の旅行で、店での注文が一言でできるようになる」といった形です。次に、無料体験の終了日をカレンダーに入れます。そして、スマホのアプリで英語を一言だけ話してみてください。「Good evening. I'm tired today.」くらいで十分です。
AIの発音採点は、記事にも精度を示すデータがありません。点数を信じすぎず、録音を自分の耳で聞き直す習慣をつけるのがいいと思います。最後まで「ペラペラになれる」と断言はできません。それでも、まずは声を出すところからしか始まらない、と筆者は考えています。
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