
来月の予定。妻と母を休んで、ホテルで一人きりの時間を過ごすことに決めた
これまで、家族のために自分の時間を削るのが当たり前だと思ってた。でも、そうやって溶けていく自分に耐えられなくなったの。だから、ホテルのデイユースを予約した。誰にも邪魔されない、私だけの空間を手に入れるために。
爪先立ちの家出計画、背徳感の正体
贅沢なホテルステイなんて、今の生活には贅沢すぎるって分かってる。予算を捻出するために、日々の買い物では1円単位で節約してるしね。スーパーで特売の卵をカゴに入れるとき、頭の中で計算機を叩いてる。
家族を置いて自分だけ楽しむこと。世間から見れば、それは母親として失格な行為なのかもしれない。この背徳感は、胸の奥に鉛のように重く沈んでる。でも、今の私には、この「自分だけのための時間」が必要なんだ。アマン東京のような、非日常の静寂に身を置く自分を想像するだけで、指先が少し震える。
扉が閉まったあとの沈黙、私を縛る通知音
ホテルに入って鍵を閉めれば、そこは私の聖域。そう思っていたのに、いざ一人になると、ついバッグからスマホを取り出しちゃうんだよね。
「夕飯の準備はどうなってる?」「明日の習い事の持ち物は?」――そんな家族からの、あるいは家庭の気配を感じさせる通知。無意識に画面をタップして、状況を確認してしまう。せっかく扉を閉めたのに、思考がまだ家の中に縛られてる。Kindle Paperwhiteを読もうとしても、言葉が頭を滑り落ちていく。孤独に慣れるには、少し時間がかかりそう。
ただの私に戻る、夜明け前の深呼吸
余談だけど、今日スーパーでふと見かけた真っ赤なチューリップが妙に綺麗で、思わず自分用に買ってしまった。誰に見せるためでもない花。そんな些細なことで、心が少しだけ軽くなる。
スマホのスクリーンタイム制限をかけて、通知を完全に遮断してみる。14時までのレイトチェックアウトを選んだから、時間はたっぷりあるはず。無印良品のスキンケアを丁寧に肌に馴染ませると、ようやく「母」でも「妻」でもない、ただの私という輪郭が戻ってくる気がするんだ。誰のものでもない、この静寂。これこそが、私が喉から手が出るほど欲しかったものなんだと思う。
帰宅のベルが、私をまた優しくさせる
この48時間の逃避が終われば、また日常の騒がしい生活に戻る。帰宅したとき、子供たちがどんな顔をするかな。少し距離を置くことで、逆に彼らを抱きしめる腕に力がこもるような気がする。
家族を愛してる。それは嘘じゃない。でも、自分を愛せないと、彼らを愛し続けるのは難しいよね。この逃避が、また明日からの私の「母としての余裕」に変換されることを信じてる。今回のデイユースが上手くいったら、次はもう少し遠くへ行ってみたい。そんな期待を胸に、今日も私はノートを開く。
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