全3回の第2回です。10月20日の塔ノ岳を考えるとき、天気と同じくらい大きかったのが「同行者がいる」という条件でした。
ソロ登山なら、自分が濡れず、冷えず、迷わず帰れる装備を整えればいい。しかし初心者と一緒に歩く日は、予備の一枚、少し多めの容量、相手の不足を補う余白が必要になります。当日、同行者が十分な雨具を持っていなかったため、自分は渡せるジャケットをザックに加えました。
30Lを持っていても、40Lを考えた理由
自分はすでに30Lのザックを持っています。それでも当日の記録では、30〜40L、特に40L前後の日帰り用ザックを検討していました。
理由は、単なる物欲ではありません。冬の装備は夏よりかさばります。同行者が初心者なら、状況によっては二人分の予備装備を一部引き受けることもあります。さらに1泊2日の旅行にも使える容量なら、登山だけの道具で終わりません。日帰り、冬山の入口、短い旅行を一つでつなぐサイズとして、40Lが現実的に見えてきたのです。
大きければ安心、ではない
もちろん、容量が大きいほど安全になるわけではありません。空いた分だけ詰めれば、重さはそのまま疲労になります。必要なのは「何でも入れる大きな袋」ではなく、予備装備を整理して背負え、腰で支えられる形です。
そこで条件に上がったのが、縦長でヒップベルトのあるタイプでした。今使っているザックはテント泊を前提にしたもので、街での荷重歩行には色が少し目立ちます。黒など落ち着いた色なら、普段のトレーニングや1泊旅行にも持ち出しやすい。出番が増えれば、登山当日にだけ久しぶりに背負う道具ではなくなります。
二人で歩く日は「余白」を背負う
同行者の荷物を全部持つという話ではありません。自分の装備を自分で持つことが基本です。それでも、雨具の予備一枚や、冷えたときの防寒、緊急時に移せる容量があるだけで判断の幅は広がります。
10月20日に考えた40Lは、荷物を増やすための容量ではなく、二人で安全に動くための余白でした。
前回:「てんくらCでも出発を決めた朝――数字ひとつで山を決めない」
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注:この記事は当日朝の会話記録をもとにしています。購入や装備更新が完了したとは書かず、当日に検討した内容として整理しています。