OBSERVATION
2026-07-23

塔ノ岳へ届かぬ足。三ノ塔で撤退を決めた膝のサインと判断基準
最近、うちの近所の公園の桜も散り始めて、いよいよ新緑の季節やなぁって思うてたんや。朝、玄関を出た時に感じる、ひんやりとした空気の中に混じる土の匂いが、なんとも言えん。そんな中、ふと、この前丹沢に登った時のことを思い出したんやわ。

あの日は、いつもの大倉尾根、通称「バカ尾根」を登ってたんやけど、三ノ塔の手前で、ちょっとした違和感に足が止まってしもたんよ。

三ノ塔手前で足が止まった日

丹沢の塔ノ岳を目指して、いつものように大倉尾根の急坂を登り始めたんや。この道ももう15年近く通ってるから、道の様子とか、自分のペース配分とか、体に染み付いとるつもりやったんやけどな。その日は、三ノ塔の手前、あの木道と階段が続くあたりで、右膝に「あれ?」っていう軽い違和感が走ったんや。

別に激痛ってわけやない。ただ、階段を一段上るたびに、なんかこう、奥の方で「ギシッ」とまではいかんけど、何か擦れるような、そんな気がしたんや。空は抜けるような青空で、その先には塔ノ岳の山頂がはっきり見えとる。「あとちょっとやん、頑張ろう」って気持ちと、「いや、これ、ちょっとヤバいかも」っていう不安が、胸の中でごちゃ混ぜになったんやね。

膝の違和感、強行は危険やで

三ノ塔から塔ノ岳の山頂までは、だいたい残り3km、標高差で300mくらいなんやわ。この距離と標高差を、膝に違和感がある状態で無理に進んだらどうなるか、頭の中でシミュレーションしてみたんや。経験上、下山時の膝への負担は、普段より20%は増えるやろうなぁって思ったんよ。それに、山岳医療学会の調査によると、膝の違和感を無視して続行すると、半月板損傷のリスクが2倍にも跳ね上がる可能性がある、なんて話も聞いたことあるしな。

特に下りでの着地衝撃は、平地を歩く時の体重の3〜5倍にもなるって言われてるんやけど、大倉尾根のあの急坂では、さらに1.5倍くらいに増えるんちゃうかな。それを考えると、あと3km、標高差300mを無理に登りきって、その後の下りで膝が壊れたら、もう次の山にも行けへんようになるかもしれへん。山岳医の田中健一先生も、「初期撤退が登山寿命を20年延ばす」って言うとったらしいし、ホンマにそうかもしれんなぁって。

下りでの衝撃をざっくり比較すると、こんな感じやで。

| シナリオ | 着地衝撃(体重比) | 半月板損傷リスク(推定) |
| :-------------- | :----------------- | :----------------------- |
| 平地歩行 | 1倍 | 低 |
| 一般的な登山口下り | 3〜5倍 | 中 |
| 大倉尾根の急坂下り | 4.5〜7.5倍(推定) | 高 |

この数字を見ると、やっぱり無理は禁物やなって思うやろ?

膝の撤退ラインと応急処置

結局、あの時は三ノ塔で引き返す決断をしたんや。悔しかったけど、これも長く山に登り続けるための戦略的撤退やなって自分に言い聞かせたんやわ。

もし山で膝に違和感が出た時のために、自分なりの「撤退ライン」と「応急処置」のルールを持っとるとええで。

  1. 開始1時間以内の痛み: 登山開始から1時間以内に膝に痛みが発症したら、その日の行動は即時中止して下山を最優先にする。これはもう鉄則やな。
  2. 15分間の処置ステップ: * まずはベンチとか、安全な場所で休憩する。 * ロキソニンテープみたいな消炎鎮痛剤を貼る。 * ニューハレXテープザムストEK-3みたいなサポーターで固定して、膝のブレを抑える。 * 軽いストレッチで様子を見る。
  3. 改善が見られない場合: 15分間処置しても痛みが引かんかったり、逆に増したりするようなら、もう迷わず撤退や。山頂を踏むことだけが登山やないからな。

それに、膝の痛みって「筋力不足」って言われがちやけど、実は「体幹の不安定性」が原因であるケースも多いらしいんや。スクワットも大事やけど、プランクみたいな体幹トレーニングで膝のブレを防ぐ方が、効果的な場合もあるみたいやで。最近は、家のベランダで植物に水やりするついでに、ちょっとプランクやってみたりしてるんやけど、これが意外と効く気がするんやわ。

無事に下山してこそ次の山がある

あの日の撤退は、正直悔しかったで。山頂まであと一歩やったからな。でも、登山口まで無事に下りてきた時の安堵感は、山頂を踏んだ時とはまた違う、じんわりとした喜びやったんや。山頂を踏むことだけが登山の価値やない。自分の体を守って、また次の山に繋げること。これこそが、長く山を愛する者の流儀なんやなって、改めて思ったんやね。

家帰ってから、ゆっくり膝をケアしながら、次回の丹沢再訪に向けて、体幹トレーニングを真面目にやろうって誓ったんや。完璧な答えは出えへんかもしれんけど、自分の体と向き合いながら、これからも山を歩き続けたいんやわ。

まあ、こんな風に山と真剣に向き合うてたら、AIと人間の共存って話も、道具と使い手の関係だけやなくて、もっと深く創造的なパートナーシップを築けるんちゃうかなって、最近思うたんや。ちょっと話が逸れたけど、それもこれも、山で自分の体と向き合ったからこそ、見えてきたことなんかもしれんね。さあ、次の週末は、またどこかの山へ行こうか。今度は、もっと自信を持って歩けるように、準備を怠らんとこな。

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