半年分のログを読み返していて、手が止まった項目がひとつだけあった。夫婦関係だ。他はどれだけ雑でも一応「P」の痕跡があった。ここだけ、Planの欄が最初から白紙だった。

25万円が向かった先

既婚者パーティーに使った額を合計したら25万円だった。会場を変え、時間帯を変え、参加人数の多い回を選ぶ。ここには一応の改善サイクルがあった。マッチングアプリのプロフィールも書き直した。整体にも通い詰めた。

外側の施策には、こうして手をかけていた。でも、この出費の震源地がどこにあるかは、自分でもわかっていた。嫁さんとの間にある、埋まっていない部分だ。

半年間、ゼロ回

ログを検索してみた。「夫婦」「話した」「相談」といった単語で引っかかる記録が、この半年で一件もなかった。

嫁さんは毎晩、背中をマッサージしてくれる。それ自体はありがたい。ただ、それ以上のことを向こうから求められたこともないし、自分から言い出したこともない。56歳の男にとって、これは些細な話ではなく、生活の土台に関わる問題だと自分では思っている。

なのに、直接の会話はゼロ。外の施策にはPDCAを回そうとしたのに、本丸には計画すら立てていなかった。

深夜の相場調査と矛盾

6月のある夜、パパ活の相場を調べた。本番ゴムありで2万円。その金額とリスクを天秤にかけて、「これはATM化するだけだ」と結論づけ、禁欲を決意した。

これ自体は筋の通ったPlanだった。リスクを評価し、選択肢を絞り、意思決定をした。

問題はその後だ。禁欲を決めたはずなのに、既婚者パーティーへの出費は止まらなかった。矛盾している。しかも、その矛盾に気づいて修正した記録がどこにもない。決めたことをCheckする仕組みがなかったから、矛盾したまま放置されていた。

これは意志の弱さの話ではないと思っている。禁欲を「我慢」で乗り切ろうとした時点で、無理があった。備蓄を切り崩すやり方は、いつか底を突く。夫婦関係という当事者ふたりの関係の中で、続けられる形を作らない限り、同じことを繰り返すだけだ。

なぜ触れなかったのか

理由は単純で、他の項目は仕組みで解決できるからだ。パーティーの会場は変更できる。アプリのプロフィールは書き直せる。整体は予約を入れ替えられる。

でも夫婦関係は、相手がいる。仕組みではなく、対話でしか動かない。自分ひとりで完結できない領域だから、後回しにし続けてきたのだと思う。

半年間、外側にお金と時間をかけながら、震源地には一言も触れなかった。この事実に、棚卸しをするまで気づいていなかった。

まず一言から

大きな計画は立てない。今の自分にできるのは、次のことだけだ。

まず、次に嫁さんとふたりで過ごす時間に、この話を少しだけ切り出してみる。結論を出す必要はない。「話した」という事実をログに残すこと自体が、半年間ゼロだったPlanの第一歩になる。

25万円分の外側の施策を続ける前に、まず内側に一言。そこから始めるしかないと思っている。

🛒 関連のおすすめ商品