
世田谷線をこの足で歩いて、わしが見たもん
最近、ふと世田谷線に乗る機会があってな、下高井戸から松陰神社前までの5駅区間を自分の足でじっくり歩いてみたんや。
数年前までやったら、シャッターを下ろしたままの空き店舗が目について「まあ、このご時世じゃあしゃあないわな」って溜息をついとったんやけど、今回は様子がまったく違っとったんよ。
調査によると、このあたりの空き店舗率は2023年の18%から、今年2026年6月時点ではなんと9%まで見事に半減しとるらしい。
駅前のスーパーだった成城石井の跡地なんかも、ただ放置されるどころか、きれいに区切られて個性的な個人店が3軒も入居しとる。
「あの寂れた通りが、こないなっとるんか」って、歩きながら思わず感心してしもうたわ。
家賃は経費やない、先に張る種銭や――坪単価の勘定を並べてみる
商売をやる人間にとって、家賃っちゅうのは毎月確実に財布から出ていく一番重い足かせや。
せやけど、これただの「払わされるコスト」やと思うたら大間違いで、店に客を呼び込むために最初に張る大事な「種銭」として捉えなあかん。
たとえば、下高井戸駅から徒歩4分の物件を調べたら、家賃が坪1.2万円台やったんや。
これがもし下北沢の駅前やったら、同じ広さで坪3.5万円は下らんから、単純計算で3分の1の負担ですむわけやな。
世田谷線沿線の家賃相場自体も、2024年比で平均12%ほど下がっとるというデータが出とる。
エリア・条件 坪単価の目安 駅からの距離 毎月の家賃負担の軽さ
下北沢駅前(参考) 約3.5万円 徒歩1分圏内 重い(毎月の固定費圧迫)
下高井戸(今回調査) 約1.2万円台 徒歩4分 軽い(回収スピードが速い)
家賃が安ければ、それだけ毎月の損益分岐点がグッと下がる。
商売で一番怖いのは「売上がちょっと落ちただけで赤字転落して首が回らんようになること」やから、初期の固定費をいかに削るかが生き残りの最大のカギになるんや。
一等地信仰なんぞ、しょせん昔の御伽噺や――裏路地で客を呼ぶ理屈
昔からの古い商売人の頭やと「商売やるなら駅前の人通りが多い一等地や!」って思い込みがちやけど、今の時代、そんなもんただの高い高いお布施でしかないわ。
実際に松陰神社前を歩いてみたら、なんと店の8割が駅から徒歩5分以上の裏路地にひっそり店を構えとるんよ。
「そんな目立たんところで客が来るんか?」って思うやろ?
それが、調査した14軒のうち9軒もの店が、紙のチラシを1枚もまかずにInstagramなどのSNSだけで見事に客を集めとるんや。
昔みたいに「通りすがりの客」を待つだけの商売やったら裏路地は致命的やけど、今はスマホという魔法の道具がある。
SNSできっちり店のこだわりや雰囲気を発信しとけば、お客さんは「その店を目当てに」わざわざ裏路地まで足を運んでくれるわけやな。
焙煎所コトブキの月商127万円を、わしやったらこう読む
裏路地でうまくやっとる代表例が、今年3月にオープンした「焙煎所コトブキ」や。
この店、事前の宣伝はInstagramの告知だけで、蓋を開けたら初月の売上が127万円に達したらしい。
しかも、原価率はしっかり抑えられて28%という手堅い数字を出とる。
飲食業で原価率がこの水準やったら、粗利として十分すぎる金が手元に残る計算になるわ。
さらに感心したのが、Squareのモバイル決済端末を入れて、最初から現金レジを一切持たずにキャッシュレス比率100%を達成しとることや。
現金管理の手間や釣り銭のミスがゼロになるうえに、会計の回転も早くなる。
「SNSだけで客が来るなんて運がええだけやろ」って言う奴もおるかもしれんけど、裏ではこういう徹底した無駄のない数字の管理と、マメな発信の積み重ねがあるからこそや。
空き店舗の跡地を見て、わしが真っ事前に確認する3つのこと
もしあんたが自分の街でシャッターの閉まった空き店舗を見かけて、「ここで何か店を出したいな」と思ったら、ただぼんやり眺めるんやなくて、次の3つを自分の目でしっかり確認せなあかん。
世田谷区商店街連合会の調査でも、今年上半期に新しく店を出したやつの62%が元はまったく違う業種だった脱サラ組やったそうや。
素人がいきなり飛び込むんやから、直感だけに頼ったらあかんで。
家賃と想定客単価・客数の釣り合い:その家賃を払うために、毎日何人にいくらの商品を売らなあかんか電卓を叩くこと。
前テナントの業態と閉店理由の推測:なぜ前の店が潰れたのか、立地が悪かったのか、それとも売り方に問題があったのかを見極めること。
周辺の生活動線とターゲットの確認:平日の昼と夜、休日にどんな人間がその道を歩いとるか、自分の足で何回も立って観察すること。
SNSで発信を始めるにしても、まずはこの「現実の数字と動線」が合っとるかどうかがすべての土台になるんや。
銭は動かしてなんぼ、決めるんはあんた自身や
ここまでいろいろと世田谷線の事例を話してきたけどな、これはあくまで一つのエリアでの調査結果にすぎへん。
だから、「ここの数字がええから、自分の地元でもそのまま丸パクリすれば絶対儲かる」なんて甘い考えは絶対に捨ててくれよ。
家賃の相場も、歩いとる客層も、地域が変わればガラリと変わるもんや。
この記事で紹介したデータややり方は、あくまであんたが自分の街で商売のタネを探すときの「一つの物差し」として使ってほしいんや。
最終的に店を出すのか、どんなやり方で勝負するのか、その決断を下すのは他の誰でもない、あんた自身やで。
開業や投資の判断はあくまで自己責任にはなるけれど、高い駅前の一等地に怯える必要なんかない。
家賃は高い金を払って言いなりになるもんやなくて、工夫次第で自分の代わりにしっかり働かせるもんや。
まあ、金がすべてやないけど、無いよりあったほうがええに決まってるわな!
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