
そんな時、単身赴任先の横浜から実家に帰省した時のことや。5歳になる息子、けんたろう(仮名)が、ファミレスの店員さんの前で毎回固まってしまうんや。メニューを指差すだけで、声が出ぇへん。親としては、何とか自信つけてあげたいと思うんやけど、なかなか難しいもんで。
帰省先のファミレスで、息子が固まった話
わしが横浜で単身赴任してるもんで、実家に帰るのは月に一度あるかないか。久しぶりに会う息子は、いつも嬉しそうにしてくれるんやけど、外食となると話は別や。特に注文の時。
「けんたろう、何にする?お兄さん(店員さん)に言うてみ?」って促しても、もうガッチガチや。目をキョロキョロさせて、結局わしが代わりに注文することになる。店員さんも慣れたもんで、ニコニコしてくれてはるんやけど、親としては「このままやと、ずっと人見知りやったらどうしよう」って、ちょっと心配になるんや。
そこで思いついたんが、わしが普段英語や中国語の練習に使ってるChatGPTの音声モードや。これなら相手はAIやし、けんたろうも緊張せんと、気軽に話せるんとちゃうか?って、淡い期待を抱いたんや。
スマホの中で3回、注文の練習をしてみた
早速、けんたろうに「お父ちゃんと一緒に、スマホの中でレストランごっこしよか?」って誘ってみた。ChatGPTの音声モードを立ち上げて、レストランの店員さんになりきってもらうよう設定する。
結果は、正直、驚きやった。
| 回 | 日付 | 所要時間 | 子供の発話内容 | 気づいた点 |
|---|---|---|---|---|
| 1回目 | 8月3日 | 10分 | 無言(7分間) | AIが3回話しかけても反応なし。むしろ人間相手より萎縮したように見えた。 |
| 2回目 | 8月10日 | 10分 | 「ハンバーグください」 | AIの応答速度が速く、言葉を被せられ黙る場面が2回。 |
| 3回目 | 8月17日 | 10分 | 「ハンバーグと、あとオレンジジュースも」 | 自発的に追加注文。実際のサイゼリヤで同じフレーズを再現。 |
見ての通り、1回目はほとんど無言やった。AIがいくら「いらっしゃいませ、ご注文は?」と話しかけても、画面を見つめるばかりで、一言も発せぇへん。あれ?AI相手なら緊張せんのちゃうかったんか?って、わしも拍子抜けしたわ。
2回目には、ようやく「ハンバーグください」と一言だけ言えた。でも、AIの応答が速すぎて、言葉を被せられて黙ってしまう場面が何回かあったんや。
『AI相手なら緊張せん』は嘘やった、というわしの発見
「AI相手なら緊張しない」って、よく言われるやんか。でも、けんたろうの様子を見てたら、初回はむしろ人間相手より萎縮してるように見えたんや。これにはわしも考えさせられたわ。
原因の一つは、GPT-4oの応答速度にあるんちゃうかと思うんや。OpenAIの発表によると、GPT-4oの応答遅延は平均で0.3〜0.8秒らしい。大人にとっては自然なテンポやけど、5歳の子供にとっては、この「間」がなさすぎるのかもしれへん。言葉を組み立ててる間にAIが次の言葉を発してしまって、「あ、もうええわ」ってなってるような感じに見えたんや。
これ、実はわし自身も同じやったんやな。横浜の単身赴任先で、夜な夜なAI音声モードで中国語の練習をしてる時、時々「あ、もうAIが話し始めてもうた」って、言いたいことを飲み込んでしまう時があったんや。けんたろうの姿を見て、初めて「これ、俺も同じことしてたやん」って、ハッとしたわ。AIとの会話にも、人間と同じように「間合い」ってやつがあるんやな。
上達の決め手は練習の回数やなくて、本番を挟んだことやった
練習を3回重ねて、けんたろうが自発的に追加注文までできるようになったのは大きな進歩やった。でも、一番の決め手は、練習の回数を増やしたことだけやなかったと思うんや。
実は、2回目と3回目の練習の間に、家族でサイゼリヤに行ったんや。そこで、けんたろうが実際に「ハンバーグください」って、店員さんに注文できたんやな。もちろん、わしが隣でそっと背中を押したんやけど、実際に声に出して、店員さんが「はーい、ハンバーグですね!」って笑顔で応えてくれた。この「本番での成功体験」が、ものすごく大きかったんとちゃうか。
サイゼリヤでの成功体験があったからこそ、3回目のAI練習では自信を持って「ハンバーグと、あとオレンジジュースも」って、自分から追加注文までできたんやと思う。練習を積み重ねるだけじゃなくて、「練習→本番→練習」のサイクルが、上達には不可欠なんやなって痛感したわ。
これはわしの語学学習にもそのまま当てはまることや。AI音声モードでの練習は、低コストで24時間いつでもできる最高の練習相手や。でも、AI相手にいくら流暢に話せても、実際の人間相手に言葉が出ぇへんかったら意味がない。
だから、わしはこう決めたんや。これからは、AI練習を10分×2〜3回やったら、必ず一度はMeetupやオンラインレッスンで、実際に人間相手に使ってみる機会を作る。完璧な発音や文法じゃなくてもええ。とにかく、「本番で使えた!」っていう小さな成功体験を積み重ねることが、自信に繋がり、次へのモチベーションになるんやろな。
けんたろうの成長を見て、わしもまた一つ、語学学習の奥深さを知った気がするわ。56歳のおっさんでも、まだまだ学ぶことはいっぱいある。まずは、手軽なAI音声モードで10分練習、そして次に会う誰かに、今日覚えた中国語を話しかけてみよう。
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