友人不在、男一匹新大久保へ
友人は快く応じてくれたんだが、その日、彼には別のパーティーの予定が入っていた。19時から2時間ほどで終わるというので、「それから合流するよ」という話で落ち着いた。私は先に新大久保に向かった。少し早めに着いて、店の下で待つことにした。まさか、その友人が結局来ないことになるとは、この時はまだ知る由もなかった。
サンナクチで踊るタコ
指定された店は、新大久保の「サンナクチ」という韓国料理屋だった。店に入ると、すでに知人と女性2名が席に着いていた。皆に挨拶を済ませ、テーブルに座る。まずは乾杯。そして、目当ての生ダコ、サンナクチが運ばれてきた。皿の上で、切り刻まれたタコの足がまだクネクネと動いている。これが「踊るタコ」というやつか。
躊躇なく箸でつまみ、ごま油につけて口に放り込む。吸盤が舌に吸い付く独特の食感と、噛むたびに広がる磯の香りがたまらない。女性陣も最初は少し戸惑っていたが、一口食べると「美味しい!」と盛り上がっていた。知人との合コンは、こういうちょっとした非日常感が良い。他愛もない話で場は和み、ビールが進む。
結局、友は来ず
時間はあっという間に過ぎ、21時を過ぎた頃。友人のパーティーはとっくに終わっているはずだ。そろそろ来るだろうと期待していたのだが、一向に連絡がない。念のため知人にも確認してもらったが、やはり連絡は取れないらしい。結局、友人は合流せずに帰宅してしまったようだ。
いやはや、参ったな。結局、私は一人で合コンに参加することになってしまったわけだ。とはいえ、別に気まずい雰囲気になったわけではない。女性陣も知人も、特に気まずい様子もなく、会話は弾み続けていた。50代にもなると、こういうハプニングも「まあ、こんなこともあるか」と受け流せるようになる。
夜風に吹かれて
合コンは2時間半ほどで切り上げ、店を出た。新大久保の夜は、相変わらず活気に満ちている。店の外に出ると、少しひんやりとした夜風が頬を撫でた。新宿や上野の方へ繰り出す選択肢もあったが、今日はもう十分だろう。駅までの道を歩きながら、口の中に残る生ダコの食感を思い出した。友人が来なかったことは、まあ、ご愛嬌といったところか。次からは、もう少し確実なメンバー構成で挑もう。
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